青春時代
俺が中学で愛した?いや、まだ半分
以上は大人になりきれていなかった
ので愛とは呼べなかったかも知れない
そんな俺が好きになった女の名前は
「純子」であった。
ふくよかな顔で笑顔が優しい子であった。
紺色のセーラー服にグリーンの2本線
そして赤い小さなネクタイがとても
似合っていた。
彼女と同じクラスになり、小学生気分
が抜けてきた頃から、彼女を意識し
始めたように思う。
俺の通っていた中学はマンモス校で
あったので、昼の休憩に売店が
パニックになったものだ。
弁当を持参していない時は売店で
パンを買う事が出来たのだが
なんせ凄い人数が売店に一斉に
買いに行く為であった。
その混雑を避ける為、休憩時間の
1時間前には、女子が先に売店に
買いに行けるように学校側が配慮
していた。
ただ、今思い返せば、この頃から
レディファースト教育が始まって
いたのかと今更ながら苦笑する。
昭和の時代にだ・・・。
俺の友達には彼女が出来ていた。
そしてそいつは何時も彼女がいる事で
女に自分の昼メシ用のパンを買いに
行かせていた。
今思うとバカみたいな事だが、その時
俺はそれが物凄くかっこよく思え
その友達に憧れたのだ。
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