青春時代

自分にも彼女が欲しい。
そんな気持ちが芽生えた俺は
その気持ちを「行動」に移した。

男が女を求めるのは生態系 で
言うところの「本能」であろう。

女に自分の子供を産ませ、子孫を残す。

そうした事が繰り返される事で
人類は滅ぶ事が無いのだから。

13歳になると、そんな男としての
本能のスイッチが入ったのであろう。

自分の身体の一体何処に、そんな
DNAが組み込まれているのか神秘的
にさえ感じる。

俺は女を手に入れる為には「行動」を
起こさなければいけいないと思った。

何故そう思ったのかが不思議で
仕方無いが、それも本能というDNA
の中に組み込まれているのだろう。

俺の友達の彼女・恵美は純子と
友達であった。

その為恵美が売店に行く日に俺は
思い切って純子にこう告げたのだ。

「純子、俺の分も一緒に行って買って
 きてよ。」

こんな一言が俺をドキドキさせた。

胸の奥が何か息が出来ないような
苦しさで押し潰されそうであった。

「断られたどうしよう?」

そんな気持ちと

「俺の勇気に応えてくれ!」

そんな両者が自分の胸の中で
激しくぶつかり合っていたのかも
しれない。

財布を出し、売店に行って欲しいと
いう、そんな俺のリクエストに
純子は驚いていた。

それはそうだろう。
純子は俺の女でも何でも無いのに
いきなりそんな事を言われたからだ。

彼女はしばらく俺を見ていた。

その後の彼女の記憶はもう薄れて
あまり思い出せないが、この瞬間の
事だけは今もはっきりと覚えている。

何故なら俺が女を求め、初めて
「行動」に移した記念すべき日で
あるからだ。


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