青春時代

出来上がったハンカチを袋に
入れてもらい、俺は意気揚々として
家路に向かった。 

これもまた男としての本能で
あったのかも知れない。

女を喜ばせるには、女が気に入る
物をプレゼントするという事を
誰に教わった訳でも無く、自然に
思いついたのだ。

もしかすると、俺は女に対しての
攻撃力が、生まれながらに備わって
いたのかも知れない。

所謂「才能」というやつだ。

しかし、こんな「才能」全く
人には自慢できるものではないが。

机の上に明日の授業の教科書を
用意し、その横に彼女へのプレゼント
を置いた。

彼女がどのような顔をするのか
楽しみで仕方無かった。

女を喜ばせたい。
女の喜ぶ顔が見たい。

そんな気持ちが今でもあるのだが
それは俺が中学1年の時
スーパーで見た実演販売のミシンが
始まりであったように思える。

そして初めてのプレゼントで俺は
初めての挫折を味わうのである。

「歓喜」と「悲哀」

「喜び」と「悲しみ」

そんな感情が交互にやってくるのが
「恋愛」だ。

そして人は思春期が始まるその頃
から、この恋愛感情の浮き沈みの
試練を誰もが与えられてしまう。

望んでいなくてもだ。

そう、「恋愛」は逃げる事が出来ない
人生に於いての一つの試練なのだ。

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