青春時代

男とは不思議だ。
いや、もしかしたら女もだ。 

何故、もしかしたらなのかと言うと
俺は男だからだ。

女で無いので、女体の神秘を
実体験出来ない。

だからあくまでも想像でしか物を
言えない。

中学生も最後になり、もう高校進学
が目の前に近づいてくると、皆が
俄然大人びてくる。

互いに、いや特に男は異性が
欲しくて何とかものにしたく
なってくる。

まぁ今の時代なら、もう中学生の
頃から体の関係が出来たりするの
だろうが

俺の中学時代は、異性が欲しい
そんな表現をしても「彼女」と
呼べる相手が欲しい程度である。

時に、誰かがやったらしいぞ
そんな真しやかな噂が流れて
きたものだが

俺には到底そこまでの事は
考える事は出来なかった。

一緒に映画を見たり、喫茶店に
入ったり、手を繋いで歩ける
だけで幸せを感じたものだ。

いや、この時点ではまだ実現
出来て無かったので、憧れていた
そう訂正する。

そして俺はこの頃から感じていた。
女は体から甘い匂いを出し始める
事を。

女が香水が好きなのは実は本能
ではないかと思う。

花が香りで働きバチをおびき寄せる
ように人間の女もまた、年頃に
なると男が好きな匂いを発する
ようになる。

久美子の席の前に座る俺は
何時も彼女が発する甘い香りに
時には授業そっちのけで我を
忘れてしまいそうになった。

事実科学的に証明されているようだ。

若い女が体から男を惹きつけるような
甘い匂いを発する事が。

そして30歳を超えるとそれは自然
に消滅していくとの事である。

そんな所に生態系の不思議さを
感じるのは俺だけだろうか?

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