覚醒タイランド
昨日タイ編の記事が反映されなかった
ようだ。青春編と2話同時進行にした
かったのだが、どうも1話分しか反映
されないようだ。
なので交互投稿にさせて頂く。
タイ編の第1話目
バンコク・タニヤ
「さぁ、行くよ。」
固まっていた俺を笑っていた友人が
そう言った。
俺はタニヤ通りに足を踏み入れた。
しかし、まさかその十何年後には
俺自身この国で暮らすとは、この時
夢にも思っていなかった。
蒸し暑いが日本のような嫌な暑さに
感じ無いタイ。
不思議だ。
タイも日本同様、蒸し暑い筈なのに
まるで嫌な気持ちにはならない。
多分それは俺が異国にいて気持ちが
高揚しているからに違い無かった。
俺達は歩き出した。
歩き出すと直ぐに店先にレディ達
がいる。
こちらに媚を売るレディもいるが
遠くを眺めているレディもいて
俺は彼女達に興味深々であった。
友人曰く、誰でも気に入ったら連れて
帰れるよ。
事前にそう教えてくれていた。
しかし俺は実際、このタニヤに来る迄
そんな話は半信半疑であった。
いくら金の為だと言っても、その日
出会ったばかりの異国の男とベッドを
共にするなど俄かに信じがたかったのだ。
それも金額さえ出せば翌朝までもだ。
しかし実際、目の前の光景を見ると
前もって友人から聞かされていた話が
実感として感じる事が出来た。
俺の心は弾んでいた。
いや、舞い上がっていた。
なんせ大勢の中から自分の好みの
女を連れて帰れるのだから。
ただ、この時はまだ彼女達の背負わ
された悲しい宿命の背景を、俺は
全く知らなかった。
その後、タイに行く都度彼女達が
何故この仕事をしているのか
その背景と彼女達の宿命が分ってきた。
俺はどの国で生まれるかで自分の
人生が大きく左右される事を知る
事となる。
この時、単に自分の欲望に任せ
タニヤ通りを歩き出した。
そして俺が初めてタイで出会ったのが
言葉に出来ない程の可愛いレディだった。
まさにひと目惚れしてしまった。
彼女が日本で歩いていたら誰もが
振り向くであろうハイレベルだ。
そして彼女こそが俺の愛した
タイレディ達の、まさに記念すべき
最初のレディであった。
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