覚醒タイランド

その彼女はビールケースをひっくり
返した上に座っていた。

何だか元気無さげに俯いていたのだが
歩いていた俺が上から見ただけでも
その顔は物凄く可愛い事が分かった。 

衝撃を受けた。
こんな可愛いレディがいるのか!と。

タイレディとの出会いはこの時が
初めてであった。

日本のキャバで遊んでいた頃には
出会わなかった可愛さだ。

いや、芸能人レベルに感じた。

そんなレディがビールケースの上に
座っていた。

友人達は奥へと進んで行く、しかし俺は
先ほど見たレデイが気になり、小走りで
彼女の元へ戻って行った。

そして彼女に

「君を指名する事が出来る?」

この時、タイ語など話せなかったが
友人から日本語が出来る子が多いと
聞いていたので、日本語で話掛けた。

彼女は突然小走りで近づいて来た
俺に少し驚いていた。

ただ、じっと俺の顔を見て小さく
頷いてくれた。

俺の日本語を理解してくれたようだ。

なので彼女に

「必ず戻って来るから待っていてね。」

そう言い残し、友人達を追いかけた。

友人達は何軒か店を回って気に入った
レディを選ぶと言っていた。

当初俺も、友人の言うように色々な
店を回ってから決めたい。
そう思っていた。

しかし、歩いて直ぐに出会った寂し気な
そのレディが気になって仕方無かった。

1軒目に入りレディを選びカラオケを
楽しんでいたのだが、完全に上の空で
あった。

時間になり、会計を済ませると友人が

「じゃ、次行こうか!」

そう言ったのだが俺は

「俺、もう決めてるので戻ります。」

そう言うと驚いていた。

「色々回ればいいじゃん。」

そう言われたのだが、俺は最初直ぐに
出会った彼女がもう頭から離れなかった。

そんな彼女の名はポーといった。
そして俺はポーと恋に落ちた。

いや、正確に言うと俺が一方的にだ。


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