覚醒タイランド

俺は心配だった。

1時間違う店で遊んでいる間に
彼女がいなくなっていたら
どうしよう。

そんな心配だった。

学生の頃から俺は惚れっぽい性格だ。
ひと目で気に入ったら直ぐに好き
になる。

好きになると全力で口説きにかかる。

そんな性格がいつの間にか形成されて
いた。

はやる気持ちを押さえながらポー
のいた場所に戻る。

いた!

安堵の気持ちが広がる。
彼女はまだ座っていた。

「遅くなってごめん。」

そう言って近づく俺をポーは見上げた。

少し驚いていたようにも思える。
そして黙って頷いた。

後で戻ると言って帰って来ない客も
多いようだ。

それはそうだ。こんなに沢山のレディ
がいるなら、回っているうちに目移り
しても仕方が無い。

律儀に戻ってきた俺に少し驚いたの
だろう。

その後友人に教えて貰ったのが
仮に気に入ったレディがいれば先に
PB代金を払っておけばいいと。

所謂、キープだ。

よそで他に可愛いレディが入れば
キャンセルの連絡をしてあげればいいと。
あるいは10時までがボーダーライン
だと。

当然PB代は返ってこないが・・・。

しかし、惚れっぽい俺にはそんな
必要は無かった。

ひと目で気に入れば直ぐにPBした。

ただ、その後何年もタイに行く事に
なるのだが、ポーのように衝撃の
出会いを与えてくれたレディと
知り合う事は2度と無かった。

やはり初めてのタニヤ・初めての
夜嬢との出会い、それも物凄く
タイプのレディだった事が俺に
衝撃をもたらせてくれたのだろう。

そしてこの日が、俺とポーの
様々な恋愛物語を残していく
「幕開け」となる・・・。


 
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