覚醒タイランド

 ポーと彼女の店に入った。

彼女の店はかなり大きくてステージも
あり、そこで生演奏も聞ける店だった。

俺は椅子に座り彼女を待った。
どうやら着替えているようだ。

外で座っていた時の服装でも十分
だったのに、どのような恰好を
してくるのか楽しみであった。

しばらくするとポーが着替えてきた。
グリーンのドレスにだ。

まるで日本のキャバと同じような
雰囲気だ。

ただ、ポーは俺が今までキャバで
出会った誰よりも可愛かった。

俺は一発でタイに魅了された。

こんな可愛いレディ達に出会えて
自由恋愛を楽しめるだなんて・・・。

俺をこの日連れて来てくれた友人に
感謝したかった。

もう出会った瞬間からPBを決めて
いた。

なのでポーに「どこかに飲みに行こう。」
そう誘ってみた。

ポーは静かに頷いた。

彼女は寡黙なレディだった。

その後タイレディ達と数多く恋愛する
事になるのだが、皆明るいキャラクター
だった。

俺の記憶ではタイレディで寡黙だった
のはポーだけだ。

1時間だけいるつもりだったので
彼女と何か話そうとしたが、ポーは
日本語がまだ、たどたどしいレベル
だった。

更に英語もほとんどダメなので
あまり会話が弾まない。

ポーがそんな時「アナタ・ウタッテ。」
そう言ってカラオケをすすめてきた。

カラオケとは本当に便利なツールだ。

互いに無言の放送事故のような状態を
和らげてくれる。

カラオケを歌う事で場がもつからだ。

俺はカラオケが得意であった。
学生時代バンドを組んでいたからだ。

女の前でいいところを見せたい。
男なら誰もが思う気持ちだ。

俺もこの時、彼女の前でいいところを
見せたかった。なので1番得意な歌を
心を込めて歌った。

俺が歌うとポーは黙って聞いていた。

歌い終わると「ジョウズ・ダネ。」
そう言って笑顔で褒めてくれた。

その笑顔を見た瞬間、もう俺の体は
タイの夜よりも熱くなった・・・。


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