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青春時代

高校1年目はギターに夢中で
あっという間に過ぎた。

俺の高校生活は充実していた。
クラブ活動のお陰だ。 

2年目になると、新入生が入って
きた。

俺達のクラブにも新入生が入部して
何だか新鮮な気持ちだった。

その中の1人の女の子が別のクラブ
と掛け持ちしていた。

クラブの掛け持ちは自由であった。
そのもう一方が演劇部であった。

演劇なんて俺にはピンとこなかった
のだがある日その子に声を掛けられた。

「M先輩、今度演劇部で発表会をするの
 ですが、その時だけ手伝ってもらえ
 ませんか?」

演劇部は全員女子ばかりだそうだ。

その為主役の男子がいなくて困って
いると言ったのだ。

俺は最初断った。
演劇など興味が無かったからだ。

放課後はバンド練習が楽しくて
仕方なかった。

しかし、後輩女子が熱心に1度練習を
見に来て欲しい。

そう頼むので仕方なく行ってみた。

演劇の練習は音楽室を借りていた。

大きな声を出すから防音設備の
音楽室を使用していたようだ。

俺は後輩に連れられ教室に入った。
すると一気に緊張が走った。

何故なら教室には女子生徒10人程が
いて、全員が俺を歓迎してくれたからだ。

それも全員が後輩の1年生女子だった。

俺は焦った。

女ばかりでそれも全員が1年生だ。
これじゃ演劇も偏った配役しか
出来ないだろう。

その為、後輩は俺をスカウトして
きたようだ。

これは断りにくい雰囲気だ。

演劇部は聞けば全員1年生で作った
新設の部だった。

女子の後輩達に俺は照れながら
挨拶をした。

台本が渡され1度台本合わせに参加
して欲しいとせがまれる。

沢山の女子の目が俺に期待している。
悪い気はしなかった。

現金なもので、もうやる気になっていた。

演劇はチルチルとミチルの「青い鳥」
だった。


※「チルチルとミチル」
ベルギーの詩人モーリス・メーテ
リンクが作った童話劇「青い鳥」に
登場する主人公の兄妹の名前。

俺はこの演劇の兄役チルチルをお願い
された。

そして妹役のミチルを紹介された。
それが1つ年下の後輩陽子だった。

年下の女の子。

陽子を紹介され、初めて意識した
瞬間だ。

それまでは同い年の女子としか
付き合いをした事がなかった。

いや、そんな機会が無かったのだ。

ところが、この陽子を見た瞬間
俺は年下の女の子とはこんなにも
可愛いのかと胸がときめいて
しまった。

俺はこの歳になっても今でも
若いレディが好きだ。

それも大きく年が離れたレディがだ。

人に言わせるとロリコンらしいが
何を言われても構わない。

好きなものは好きだから仕方無い。

多分この陽子と出会った時から俺の
年下キラーが始まったのだと思う。

例えば今、40歳近く離れている
レディと恋しても、俺にとっては
この時の一つ年下の後輩レディと
今も同じ感覚なのだ。

恋愛は年齢の数字では無い
感性だ。

しいて言えば俺の恋愛時計は
止まったままのかも知れない。

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