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覚醒タイランド
気が付けばソイ13あたりから
ハードロックカフェまで歩いて
きていた。
かなりの距離だ。
俺は少し疲れたのでここで一休み
する事にした。
しかし今思うと随分とポーを
歩かせてしまった。
かわいそうに。
気が回らなかった俺を反省する。
俺はシーサイドの散歩で浮かれて
いたが、ポーには迷惑だったろう。
ポーは黙ってついてきてくれていたが
相当疲れた筈だ。
5分歩けば不機嫌になると言われる
夜嬢。それなのに、ひとつの文句も
言わず歩いてくれた。
ポーは本当にいい女だった。
2人でカフェに入り、何かドリンクを
頼もうと思ったが、腹も減ってきた
ので食事する事にした。
ポーに聞くと彼女もお腹が空いたと。
ポーとパタヤに行った為にWSやLK
あるいはバービアなどは一切行か
なかった。
いや、ポーがいたので行く必要が
無かった。
食事をしてからパタヤビーチでデッキ
チェアーに寝そべった。
サンセットが始まり青い海が赤く塗り
変えられていく。
波に反射する夕日がキラキラと反射
し、とても綺麗だった。
好きな彼女とビーチでサンセット。
最高だった。このまま時が止まれば
いいのに。そう思えた。
しかしこの夜、俺は初めてポーを
怒らせた。
それはパタヤに来て気持ちが高揚し
ポーが自分の女になったつもりで
中に出してしまったからだ。
多くの夜嬢がピルというもので
望まぬベイビーを防止している。
それは後に知るのだが、この時の
ポーは俺を信用していたのか否か
最初から生OKで、ピルは服用
していなかった。
俺はポーとの旅行に酔ってしまい
つい勢いで中で終えてしまった。
ポーが怒りだした。
今思えば当然だろう。
ただ、俺はもしベイビーが出来たら
お前の面倒はみる。
そう言ったのだが、彼女はそんな
問題で無かったようだ。
まぁ、当然だろう。
そんな男の口約束など信用出来ない。
そしてその夜は最悪の雰囲気だった。
翌日も彼女は怒っていた。
あまりにも雰囲気が悪いので俺は
「分った。もうバンコクに戻ろう」
そう言って途中で帰る事にした。
俺はこの時本当にポーを愛していたし
ベイビーが出来たら面倒をみるつもり
でいた。
それに、そんな事が嫌なら最初から
生をOKしなければいいのに・・・。
ポーは何も言わなかったのだから。
ゴムを付けろとも言わないし、必ず
外で出してねも言わなかった。
俺も悪かったが、彼女も悪いだろう。
それなら最初からゴムを強制する
べきだろうと身勝手な解釈をした。
会話も無いまま、帰り支度をする。
タクシーが来て2人で乗り込む。
彼女は一切口をきかない。
俺も黙っていた。
物凄く気まづいままバンコクに
到着し彼女は無言で帰って行った。
俺は残りの日をバリーズホテルを
予約し、だらだらと過ごした。
メールしてもポーからの返事は無い。
そして彼女と険悪なまま帰国した。
ところがしばらくするとまさかの
あの大規模タイ反政府デモが
始まったのだ。
デモは空港を閉鎖し、爆弾テロ
騒ぎにまで発展する。
バンコクが内戦状態になった。
タニヤも全面クローズだ!
そしてこの事件で俺とポーの
小さな恋の物語が終わる事になる。
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