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覚醒タイランド
現金なものだ。俺はこのバカラに
入ってから、もうポーの事など
頭から綺麗に消え去っていた。
まぁ、ある意味過去に引きづられない
事はいい事だと思うのだが、学習出来ず
同じ過ちを繰り返すバカが俺だ。
２階のダンサー達の踊りを見ていた。
皆楽しそうだ。
露出した胸を揺さぶりながら踊って
いるレディもいた。
その中の１人に目がいった。
お椀型の綺麗な胸に可愛い顔の
俺好みのダンサーであった。
呼びたい。呼んで隣に座らせたい。
そう思ったのだが、友人はそろそろ
次の店に行くよと・・・。
驚いた！
こんなに楽しいのに・・・！
俺と友人のスタンスは全くといって
いい程違う。
彼は短時間でのハシゴが好きだ。
片や俺は気に入った店は腰を据えて
そこでじっくり楽しみたい。
ただ、こんな俺を励まそうと声を掛けて
くれた友人をたてて、移動する事にした。
友人が次に目指すのはナナであった。
不思議と友人はソイカではこのバカラ
にしか入らなかった。他の店は興味無い
ようだった。
またもや前回同様ソイカからナナに移動
する。
例の人混みラッシュアワーの中を通り
抜ける。夜店のような簡易な店がその
夜も沢山歩道に出ていた。
よくぞこんな狭い歩道にこれだけの店が
並んでいると感心する。
しかし、俺はこの夜店をいつ見ても
飽きない。なので出来ればゆっくりと
見て歩きたい方だ。
しかし友人はスタスタと歩いて行くので
仕方なくそのペースに合わせる。
ナナ駅を超えると大きな交差点が見える
そこを左折し渡ると直ぐにナナだ。
彼がナナの方が気に入っているように
俺もその後ソイカよりもこのナナの方が
好きになった。
理由はよく分からないのだが、ソイカは
通りがせまっ苦しい感じがしたのに対し
ナナは広大な敷地にあり、ゆっくり
出来たからだと思う。
金魚鉢のような構造のナナの入口を通る
まずはレインボーだ。
友人は今夜はＰＢしようと言った。
レインボーで気に入ったレディが
いれば連れて帰ろうと。
先ほどのバカラも凄かったが、前回この
レインボーでも俺は衝撃を受けていた。
なので期待に胸が膨らむ。
入口でセキュリティーにのれんを開けて
もらう。
いきなり大音量が耳をつんざいた。
しかし俺には全く不快で無い。それ
どころか俺のこの日の夜への期待感
を最大限に引き出してくれる。
この日もついていた。俺達が入ると
ステージ前の客が帰ったばかりのようで
席が空いていたのだ。
俺がサーブにそこに座りたいような事を
言うと案内してくれた。
その夜も沢山のレディがステージで
踊っていた。
俺達はステージ前に陣取れた。ビールを
頼む。シンハービーアだ。
後に俺はサンミゲルライトにこのビール
の好みが変わる。
タイに住んでフィリピン産のビールを
好むようになるとは、やはりその後俺に
訪れるフィリピーナ達と何か因縁が
あったのかも知れない。
ステージを見ていると1人悲し気な顔で
踊っているダンサーを見つけた。
まぁ、踊るというより真横に行ったり
来たりしていただけなのだが・・・。
そのレディは全く俺達を見ていなかった。
通常ステージのレディは指名して欲しくて
こちらに媚を売ってきたりするものだが
そのレディは何か踊りながらも故郷を
懐かしむような悲しい目をしていた。
そのレディの名はシェーンと言った。
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覚醒タイランド
現金なものだ。俺はこのバカラに
入ってから、もうポーの事など
頭から綺麗に消え去っていた。
まぁ、ある意味過去に引きづられない
事はいい事だと思うのだが、学習出来ず
同じ過ちを繰り返すバカが俺だ。
２階のダンサー達の踊りを見ていた。
皆楽しそうだ。
露出した胸を揺さぶりながら踊って
いるレディもいた。
その中の１人に目がいった。
お椀型の綺麗な胸に可愛い顔の
俺好みのダンサーであった。
呼びたい。呼んで隣に座らせたい。
そう思ったのだが、友人はそろそろ
次の店に行くよと・・・。
驚いた！
こんなに楽しいのに・・・！
俺と友人のスタンスは全くといって
いい程違う。
彼は短時間でのハシゴが好きだ。
片や俺は気に入った店は腰を据えて
そこでじっくり楽しみたい。
ただ、こんな俺を励まそうと声を掛けて
くれた友人をたてて、移動する事にした。
友人が次に目指すのはナナであった。
不思議と友人はソイカではこのバカラ
にしか入らなかった。他の店は興味無い
ようだった。
またもや前回同様ソイカからナナに移動
する。
例の人混みラッシュアワーの中を通り
抜ける。夜店のような簡易な店がその
夜も沢山歩道に出ていた。
よくぞこんな狭い歩道にこれだけの店が
並んでいると感心する。
しかし、俺はこの夜店をいつ見ても
飽きない。なので出来ればゆっくりと
見て歩きたい方だ。
しかし友人はスタスタと歩いて行くので
仕方なくそのペースに合わせる。
ナナ駅を超えると大きな交差点が見える
そこを左折し渡ると直ぐにナナだ。
彼がナナの方が気に入っているように
俺もその後ソイカよりもこのナナの方が
好きになった。
理由はよく分からないのだが、ソイカは
通りがせまっ苦しい感じがしたのに対し
ナナは広大な敷地にあり、ゆっくり
出来たからだと思う。
金魚鉢のような構造のナナの入口を通る
まずはレインボーだ。
友人は今夜はＰＢしようと言った。
レインボーで気に入ったレディが
いれば連れて帰ろうと。
先ほどのバカラも凄かったが、前回この
レインボーでも俺は衝撃を受けていた。
なので期待に胸が膨らむ。
入口でセキュリティーにのれんを開けて
もらう。
いきなり大音量が耳をつんざいた。
しかし俺には全く不快で無い。それ
どころか俺のこの日の夜への期待感
を最大限に引き出してくれる。
この日もついていた。俺達が入ると
ステージ前の客が帰ったばかりのようで
席が空いていたのだ。
俺がサーブにそこに座りたいような事を
言うと案内してくれた。
その夜も沢山のレディがステージで
踊っていた。
俺達はステージ前に陣取れた。ビールを
頼む。シンハービーアだ。
後に俺はサンミゲルライトにこのビール
の好みが変わる。
タイに住んでフィリピン産のビールを
好むようになるとは、やはりその後俺に
訪れるフィリピーナ達と何か因縁が
あったのかも知れない。
ステージを見ていると1人悲し気な顔で
踊っているダンサーを見つけた。
まぁ、踊るというより真横に行ったり
来たりしていただけなのだが・・・。
そのレディは全く俺達を見ていなかった。
通常ステージのレディは指名して欲しくて
こちらに媚を売ってきたりするものだが
そのレディは何か踊りながらも故郷を
懐かしむような悲しい目をしていた。
そのレディの名はシェーンと言った。
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