livedoorBlog 恋愛 2位/45870

青春時代

リンさんとアツシと俺、3人で
2泊3日の予定で海に行く事にした。

行先は福井県方面だった。ただ、俺達
関西人にとっては福井方面に泳ぎに行く
とはあまり言わない。

大体が泳ぎに行く時は若狭(わかさ)に
行くと言うのが習わしだった。

若狭は大阪から車で3時間程で、海が
綺麗なので関西では人気があった。

夏休みにもなると物凄い車が若狭に
押し寄せる。早ければ2時間半程で
行けるこの場所が5~6時間掛かる時
もあった。

特に帰りは同じような時間帯になるので
全く車が動かない。

それぐらいこの若狭は人気がある。

俺達もこの若狭を目指した。旅費を
浮かせる為、1泊目は自分達でテント
を張って宿泊する予定だった。

2日目は風呂に入りたかったので
民宿に泊まる事にした。

全てリンさんが段取りしてくれた。

俺は海が好きだ。理由は分からない
のだが若い頃から山よりも海が好き
だった。

その後タイに移住するときもバンコク
よりもパタヤを選んだ。当然海があった
からだ。

独立し成功して、沖縄にリゾート
マンションを購入したのも目の前が
海だったからだ。残念ながら今では
手放してしまったが。

しかしこの面子、何が滅茶苦茶に
なったかと言うと、テントの中で
おっぱじめたからだ。

まさかの展開だった。

それでは事の経緯を聞いて欲しい。

まず俺の友人アツシだが、こいつが
実はとんでもない曲者だった。絵に
かいたようなナンパ師であった。

彼は甘いマスクで高校時代本当に
女にモテた。

彼とは陽子の親友のBFであったので
ひょんな事から仲良くなった。

ただ、あまり深い付き合いでは無かった
ので俺は彼を表面上でしか知らなかった。

彼は女に関して物凄いやり手である事を
この時に思い知らされる。

車は順調に走り、休憩を挟んだので
約4時間程で若狭に到着した。

皆でテントを張り、泊まる準備をする。

リンさんが早速
「おう、ナンパ行こうぜ。」
そう言ったのだが、俺は何だか眠くて
乗り気じゃなかった。

アツシは水を得た魚のように
待ってました!のような顔していた。

3時間も一人で運転してきたのに。

いつもなら問答無用のリンさんが
アツシがいたせいか「M、眠いのか?」
珍しくそう聞いてくれた。

俺はラッキーと思い「はい。」そう
答えると「分かった荷物見とれ。」
そう言って俺を荷物番にし

「アツシ行くぞ!」

そう言ってアツシと出て行った。

実はアツシは俺以上に女好きであった。
どおりでこのリンさんともウマがあった
筈だ。ナンパ師同士意気投合したようだ。

2人でビーチに勇んでナンパに行った。
俺は眠くてウトウトしていた。

しばらくして何だか賑やかな声がし
目が覚めた。

目を開けるとリンさんとアツシが
早速2人の若い女を連れ込んでいた。

「おう、M、起きたか。」

「喜べ客や。」


俺はびっくりした。この2人本当に
ナンパしてきたからだ。

改めて2人の女を見るとそこそこ可愛い。
凄いやこの2人。俺は感心した。

「こんにちは。」

俺がびっくりマークの目で彼女達を
見ていると一人の女の子が笑顔で
挨拶してくれた。

「あ、どうも・・・。」

寝ぼけまなこの俺は全くスマートさに
欠ける挨拶をした。

俺達はビーチに来る前にBBQの用意
をしていた。これもリンさんの
段取りだ。リンさんは本当に凄い
人だった。

予めナンパで、女達を誘う道具に
BBQを用意していたのだ。

「M、みんなでBBQするぞ!」

リンさんの号令で初日の宴が始まった。
そしてその後にテントの中でとんでも
ない事が起きる。

恋愛カップルにクリックを!

  にほんブログ村 大人の生活ブログ タイナイトライフ情報(ノンアダルト)へ