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覚醒タイランド

バンコクに有名な出会い系カフェがある。
言わずと知れた「テーメーカフェ」だ。

この店は実はホテルの下にある。
あまりにもテーメーカフェが有名なので
ホテルの名を知らない人も多いだろう。

ホテルの名は「ルアムチットプラザホテル」
とういう。

ルアムチットプラザホテル

友人にテーメーカフェという出会い系の
場所が有り、そこには昼間の仕事を
終えたOLが集まると教えてもらった。

今で言うP活の場所だ。

20年程前にこのテーメーに俺は友人に
連れられ入った。

俺は友人の話を半信半疑で聞いていた。
普通のOLが自分を売りに?
嘘だろう?と・・・。

実際はタニヤのような場所なのだろうと。

しかしそこはタニヤやゴーゴーとは
全く違う一種異様な場所だった。

入口を入ると30坪ほどの店内にUの字
を描くように若いレディ達が並んでいる。

馬の蹄型にだ。

男は入り口のカウンターでドリンクを
オーダーしてから店内に入るきまりだ。

当時はまだテーメーを職業にしている
レディはほとんどいなくて、昼間の
仕事を終えたレディ達が本当に小遣い
稼ぎに来ていたように思う。

俺はタニヤやゴーゴーと違うこの雰囲気
にまたもや驚かされた。

凄い!と。
皆、普通のレディだったからだ。

タニヤやゴーゴーは所謂プロだ。
それを生活の生業にしている。

なので、それなりの雰囲気を持っている。

ところが、俺が見ていたここのレディ達
からはそんな雰囲気は微塵も感じなかった。

小遣い稼ぎに自分を売りに来ている
そんな非現実的なこの店に俺はあっけ
に取られた。

当時の日本の常識には無かったからだ。

友人がニヤニヤしながら俺に言った。
誰か気に入ったら交渉すればいいよと。
誰でも持ち帰れるよと。

ただ、俺はまだ信じられなかった。

俺は彼女達が描くUの字の前を歩いて
行く。彼女達は特に愛想をふりまく
でも無く無表情でこちらを見ていた。

当然だった。タニヤのように愛想を
振ってセールスするようなレディ達
では無かったからだ。

一番奥まで行くと席で何やらノートを
広げているレディがいた。

俺は興味を持ち、横に座って覗いて
見た。

彼女が俺に気づき笑った。

「サワディーカップ」

「何をしているの?」

そう聞くと大学の宿題だと。

俺はこの返事にマジで驚きそして引いた。

「え?君は学生なの?」

そう聞くと授業料を稼ぐ為にここに
来ていると・・・。

俺はその答えに呆気に取られた。

それは自分の常識の中から完全に
はみ出した内容だったからだ。

日本で長く住み、海外に行く機会
が無いと、日本での事が常識として
基準になる。

当然だろう。

なので、俺の頭の中では女子大生が
授業料の為に身体を売るなどの知識は
ゼロであった。

テーメーカフェでは食事も出来る。

俺は彼女に聞いた。

「ヒュー・カオ・マイ?」

お腹空いていないか?と

すると彼女が「ヒゥー・カオ」
そう言ったので、彼女の食べたいもの
を聞きカウンターにオーダーしに
行った。

テーメーでは勿論食事も出来る。

変な言い方だが、この時テーメーに
女子学生が授業料の為に身売りしに
来ているのが可哀想に思って
しまったのだ。

なので食事をさせてあげ、俺は
「これで好きな物でも食べて」と
1000バーツ彼女に渡した。

彼女は驚いていた。
当然だろ。何もせずにいきなりお金を
貰えたのだから。

この日は誰も持ち帰る事がなかった。

何故なら女子学生が授業料の為に
自分を売りに来ている現実に強い
衝撃を受けたからだった。

当時はそんなレディを持ち帰りたい
なんて気にはならなかった。


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