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青春時代

キャンプ地でテントの設営をしている時
俺はキャンプ用具と共に「鎌」が
置いてあるのを見てリンさんに聞いた。

「リンさん、鎌なんて何に使うんですか?
 草木なんて無いですやん。」

そう言うと、リンさんニヤリと笑い

「おう、これか、これはな暴走族が
 来たら刈るんや!」

そう言って鎌を振り回しギャハハと
笑った。

俺はリンさんの言葉が冗談にも本気
にもどっちとも取れ、ぞっとした。

当時は暴走族が我が物顔で走って
いた時代。その為、暴走族がらみの
トラブルも多かった。

こんな海水浴場にも押し寄せて
来る可能性は十分にあった。

暴走族が来たら、リンさんは本気で
この鎌を振り回すつもりだったと思う。

まぁ、あくまでも脅しでだろうが
その発想、鎌を本当に持参する自体が
恐ろしい人だと思った。

テント生活を終え、翌日は俺達も民宿に
泊まった。

物凄いレトロな民宿だったが風呂に入れ
気持良かった。

女の子達は丁度その日帰るようで俺達に
別れを告げ、名残惜しそうに帰って行った。

リンさんとアツシに刻印を押され。

ただ、彼女達のお陰で楽しい旅になった。
やはり旅に若いレディがいると楽しさは
倍増する。

しかし、俺の友達のアツシはやり手だった。

リンさんとコンビを組ませたら向かうところ
敵なしのナンパチームだったようだ。

しかし、ひょんなことからその20年後
ぐらいにこのアツシと出会った。

それは高校の同窓会だ。

アツシは物凄く太っていて、頭もてっぺん
まで禿げ上がってしまっていた。

ハンサムだった面影はまるで無く
俺はこれがあのナンパ百戦錬磨のアツシか!

アツシを見て人の変化に驚いた。

年数は人を変えてしまう。アツシが
近づいてきても最初分からなかった。

彼は私は見つけると懐かしがって話掛けて
きてくれた。勿論、リンさんとの思い出話に
華が咲いた。

彼は俺の事を昔とあまり変わって無いね
と褒めてくれた。これは大学の同窓会でも
言われた。

多分俺は髪も残っていて、そこそこ
体型が維持出来ているからかも知れない。

予定の旅行の日程を終え、翌日皆で車に
乗り込み遊園地まで戻った。リンさん
号令の元、車を徹底的に掃除した。

この時も彼は先頭に立ち、汗だくで
掃除していた。俺はそんなリンさんを
見てますます尊敬した。

滅茶苦茶な人だったが、それはあくまでも
遊びの中だけで、礼儀正しいその姿勢に
リンさんの魅力を感じていた。

勿論、車を貸してくれた主任や事務の
スタッフさん達にも途中のサービス
エリアでお土産を買っていた。

そして昼食時にはアツシに対し
運転ごくろうさんと言って
アツシに食事をご馳走する提案した。

アツシもそんなリンさんに魅力を感じ
俺同様その後も付き合っていたようだ。

遊園地でアルバイトが1番客が増える
時期は夏だ。

夏休みは遊園地のプールも始まるので
一気にバイトも増える。

基本、遊器具担当以外のバイトは全て
女の子だった。多分機械系は男だと
決っていたようだ。

リンさんは臨時に出る売店は全員
若い女子学生が沢山バイトに来るので
狙い目だと教えてくれた。

実際夏になると臨時の売店は女だらけの
光景になった。売店は遊園地に何か所も
出来た。

リンさんが俺にナンパを指南した。

リンさんの手口はこうだった。目を
付けた女がいれば、毎朝売店に飲み物を
買いに行く。

そして2~3言交わしながら徐々に
口説いていく作戦だった。

これは女を口説く常套手段なのだと
学んだ。小まめに通う事が大事だと。

例えば気に入ったレディがいる店に
足げに通い、少しづつ口説いていく
そして自分の存在感をアピールしていく

ゴリラのような風貌なのにリンさんは
そんな地道なテクで女を落としてきたと
言った。

リンさんの言った事は正しかった。

俺は狙いを付けた女がいる売店で、毎朝
ドリンクを購入し、会話していると
ある時から目を付けていた女が釣れた。

彼女は女子高で、彼氏が出来ないと言って
いた。そんなところに俺が毎日通い詰めて
いたので、段々と惹かれていったと言って
くれた。

リンさんのお陰で俺はまた一人、快楽を
与えてくれる相手を捕まえる事が出来た。

遊園地のバイト。リンさんとの出会い。
まさに俺の下半身の性春だった。

当時の遊園地はまさに若い女の魚場だった。

少し年上の大学生は女子高の女の子に
本当にモテた。そのお陰で俺は
女子高生達に随分とお世話になったものだ。


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