覚醒タイランド「彼女いい子ですよ。」俺は友人のデリカシーの欠片も無い問いかけに、当たり障りの無い返事をした。当の本人が横にいるのに、その床の具合を聞くなど言語道断だ。その後も2・3何か聞いてきたが気分が悪かったので「ええ。」「まぁ。」など、気の無い返事を ...
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2022年08月
青春編31「A-3」
青春時代A-3・A-3はと・・・。あー!あった!案内図の中に徳子の家の場所を見つけた。たったそれだけの事に俺は歓喜の声を上げ、ガッツポーズが出そうになった。案内図の場所から彼女の家までの道順を頭に入れる。なんせ物凄い数の棟数だ。まるで迷路のような構造になってい ...
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タイ編16「後悔の朝食」
覚醒タイランドポーはようやく目覚めた。眠そうな顔で細い手の甲で目をこすっている。しばらくその宝石のような顔に見とれていたが、声を掛けた。 「ポー、朝ごはん食べに行こう。」ポーは意外にもこの後、モーニングを一緒によく食べた。夜嬢は睡眠欲が優先なので今思うと ...
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青春編30「案内図」
青春時代どのくらい走ったのだろう。俺は懸命に自転車を漕いでいた。しかし、不思議と全く疲れ無かった。「中学生」そんな時代は疲れ知らずだ。息なんて切れない。永遠に走れたのではないか。今振り返るとそう思える。 地図で覚えた通り長い間走っているとあった!遠くに白 ...
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タイ編15「宝石箱」
覚醒タイランドウトウトしていると何となく目が覚めてきた。時計を見ると既に7時半を過ぎている。バリーズホテルの朝食は簡単なものであったが、遊び回った翌日には十分な量であった。場所は確か上層階で中庭がある小さなスペースだった。俺は朝食を食べに行く為、起きる事 ...
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