livedoor Blog 恋愛 4位/45874
青春編
秀美が彼氏に振られた。
俺にとってはBig Newsだった。
勿論、そんな事は秀美にはおくび
にもださなかったが。
「彼氏に振られたんだって~。」
そんなデリカシーの無い事を言おう
もんなら一発アウトで、これまでの
カジュアルな関係さえ壊れてしまう。
しかし、俺には自信があった。それは
遊園地で一人で来る失恋女達を口説いて
いたからだ。
ただ、秀美は学生だったので、まだ
大人になりきれていない。
なので、ソフトな手口でジャブを
入れる事にした。
直ぐに口説くのは性急過ぎるので
まずは何時も通りの挨拶を軽く
交わしていた。
そして4~5日経った頃に
「なんか、最近元気無いね。」そう
誘い水を掛けてみた。
すると「うん。元気無い。」と
この返事を返して来た事で俺はイケル
と直感した。
「どうしたの?」
あくまでもさり気なく聞いた。
「うん。・・・・。」
秀美が黙ったので、敢えてそれ以上は
聞かず
「秀美が元気無いから心配だったよ。」
「元気出してね。」
それだけ言って売り場を離れた。
軽くジャブを打って直ぐに離れる戦法だ。
しかし、俺は完全にこのジャブが効いた
手応えを感じていた。
ただ、その理由を聞かれても明確には
答えられない。
何故なら単なる「直感」だったからだ。
この頃、女と向き合っていると、落とせる
落とせないが何となく直感で分かるよう
になっていた。
落とせない女に時間を掛けるのは
いわゆる時間の無駄なので、さっさと
退却していた。
今、この歳になるとその直感が鈍り
時間の無駄が多くなってしまったが。
まぁ、年齢が年齢なので女に対して
金もかかる。
よし次が勝負だ。
この時そう思った。
次はストレートを放とう。そして約束
を取り付ける事が出来なければ
リングアウトだ。
俺は作戦を考え、その日店長に会う
振りをして秀美に声を掛けに行った。
「どう元気でた?」
「ううん。」
「じゃあさ、ケーキでも食べに
行かない?」
「甘い物食べたら元気がでるよ。」
「俺、めちゃうまの場所知ってるから。」
敢えて、女性が好きなケーキで一気に
誘ってみた。
この頃俺はいろんなジャンルの店を
研究し始めていた。
それは女のタイプやその状況に応じて
誘う場所を使い分けた方が効果的だと
分かったからだ。
女は雰囲気に酔う。
なので、場所の選択やムード作りは
物凄く重要である。
当時俺のバイブルは確か「ピア」
だった。
ネットが無い時代、大いに俺を助けて
くれたのがその情報雑誌だった。
ジャンル別に飲食店を紹介して
くれていて、俺はその雑誌に付箋を
貼り、自分で下見に行っていた。
勿論誘った女をタイプ別に分け
連れて行く場所を振り分ける為に。
その中でカジュアルな雰囲気を
出す為、ケーキで誘う時に見つけた
店があった。
そこはテーブルに座るとトレーに
いくつかのケーキを乗せてその場で
チョイス出来るシステムだった。
一つ一つが少し小ぶりに作られて
いて、2~3個選ぶのが定番で
若い女性達に大人気だった。
「何処の店?」
秀美がケーキだと言われ興味を持って
きた。「うん、〇〇。」
「知ってる。」
「やっぱり。」
「俺、あそこのケーキめちゃ好き。」
「私も。」
やはり秀美も知っていた。
「秀美が元気無いからご馳走するよ。」
あくまでも秀美を励ます為に誘って
いる雰囲気を作った。
「ありがとう。行きたい。」
俺は秀美のこの言葉に、心の中でガッツ
ポーズを取った。
俺の戦略第1作戦は成功した。
恋愛カップルにクリックを!
![にほんブログ村 大人の生活ブログ タイナイトライフ情報(ノンアダルト)へ](https://b.blogmura.com/original/1338494)
青春編
秀美が彼氏に振られた。
俺にとってはBig Newsだった。
勿論、そんな事は秀美にはおくび
にもださなかったが。
「彼氏に振られたんだって~。」
そんなデリカシーの無い事を言おう
もんなら一発アウトで、これまでの
カジュアルな関係さえ壊れてしまう。
しかし、俺には自信があった。それは
遊園地で一人で来る失恋女達を口説いて
いたからだ。
ただ、秀美は学生だったので、まだ
大人になりきれていない。
なので、ソフトな手口でジャブを
入れる事にした。
直ぐに口説くのは性急過ぎるので
まずは何時も通りの挨拶を軽く
交わしていた。
そして4~5日経った頃に
「なんか、最近元気無いね。」そう
誘い水を掛けてみた。
すると「うん。元気無い。」と
この返事を返して来た事で俺はイケル
と直感した。
「どうしたの?」
あくまでもさり気なく聞いた。
「うん。・・・・。」
秀美が黙ったので、敢えてそれ以上は
聞かず
「秀美が元気無いから心配だったよ。」
「元気出してね。」
それだけ言って売り場を離れた。
軽くジャブを打って直ぐに離れる戦法だ。
しかし、俺は完全にこのジャブが効いた
手応えを感じていた。
ただ、その理由を聞かれても明確には
答えられない。
何故なら単なる「直感」だったからだ。
この頃、女と向き合っていると、落とせる
落とせないが何となく直感で分かるよう
になっていた。
落とせない女に時間を掛けるのは
いわゆる時間の無駄なので、さっさと
退却していた。
今、この歳になるとその直感が鈍り
時間の無駄が多くなってしまったが。
まぁ、年齢が年齢なので女に対して
金もかかる。
よし次が勝負だ。
この時そう思った。
次はストレートを放とう。そして約束
を取り付ける事が出来なければ
リングアウトだ。
俺は作戦を考え、その日店長に会う
振りをして秀美に声を掛けに行った。
「どう元気でた?」
「ううん。」
「じゃあさ、ケーキでも食べに
行かない?」
「甘い物食べたら元気がでるよ。」
「俺、めちゃうまの場所知ってるから。」
敢えて、女性が好きなケーキで一気に
誘ってみた。
この頃俺はいろんなジャンルの店を
研究し始めていた。
それは女のタイプやその状況に応じて
誘う場所を使い分けた方が効果的だと
分かったからだ。
女は雰囲気に酔う。
なので、場所の選択やムード作りは
物凄く重要である。
当時俺のバイブルは確か「ピア」
だった。
ネットが無い時代、大いに俺を助けて
くれたのがその情報雑誌だった。
ジャンル別に飲食店を紹介して
くれていて、俺はその雑誌に付箋を
貼り、自分で下見に行っていた。
勿論誘った女をタイプ別に分け
連れて行く場所を振り分ける為に。
その中でカジュアルな雰囲気を
出す為、ケーキで誘う時に見つけた
店があった。
そこはテーブルに座るとトレーに
いくつかのケーキを乗せてその場で
チョイス出来るシステムだった。
一つ一つが少し小ぶりに作られて
いて、2~3個選ぶのが定番で
若い女性達に大人気だった。
「何処の店?」
秀美がケーキだと言われ興味を持って
きた。「うん、〇〇。」
「知ってる。」
「やっぱり。」
「俺、あそこのケーキめちゃ好き。」
「私も。」
やはり秀美も知っていた。
「秀美が元気無いからご馳走するよ。」
あくまでも秀美を励ます為に誘って
いる雰囲気を作った。
「ありがとう。行きたい。」
俺は秀美のこの言葉に、心の中でガッツ
ポーズを取った。
俺の戦略第1作戦は成功した。
恋愛カップルにクリックを!
![](https://parts.blog.livedoor.jp/img/usr/cmn/btn_add_blogreader.png)