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覚醒タイランド
迫り来るコロナの恐怖。
それと共に
タイのロックダウンの噂。
どうしよう。どうしよう。
そんな焦りの気持ちだけが
先行した。
しかし、俺にはどうしよう
も無かった。やっと生活する
だけで精一杯だったからだ。
そんな時、夜、俺の電話が
鳴った。電話を見ると友人K
からだった。
「そっちはどう?大丈夫ですか?」
彼が心配して聞いてくれた。
「いや、やばいです。」
「駐在員の人からの情報ではロック
ダウンに備え、帰国し始めている
みたいですから。」
「やっぱり。こっちでもニュースを
見て心配してましたよ。」
「とりあえず、日本に帰国しよう
かと思っています。」
「母親の介護施設の件もあるし。」
俺は日本に帰っても何もあてが
無かった。しかし、ロックダウン
が迫るタイからはとにかく出なけ
ればいけないと思っていた。
この時少し間が空いてKがこう
言った。
「新しい事業始めたんですが
Mさん一緒にやりませんか?」
この一言・彼のこの一言こそが俺の
その後の運命を大きく変えた。
彼が私の為に会社で部屋を用意して
くれると言い、給与の提示は30万
だった。
俺の年金と合わせると月に40万に
もなる。文無しの俺が一気に普通の
暮らしに戻れるのだ。
もう何も文句が無かった。
それが20万でも喜んで受けたと
思う。
俺の返事は・・・。
勿論即答で「お願いします!」
「ありがとうございます!」と
俺はこの申し出に興奮して鳥肌が
たった。
俺に神風が吹いた瞬間だ!
腹の底から歓喜が沸き起こった。
帰れる!これで日本に帰れるんだ!
もう部屋の中で叫びたい気持ちだった。
彼が俺の返事を社長に伝え、帰国
してからの段取りをしてくれると。
もう感謝・感謝でしか無かった。
帰国の際には、当然航空券が必要
だった。しかし、帰国する飛行機代
を少しでも節約したかった。
少しでも金を残して置きたかった
からだ。なので格安航空券を探し
LCCの香港経由での1番安い
チケットを購入した。
これが最後の最後に、仇(あだ)
となる。
帰る為の段取りを始めた。部屋
の解約や荷物の整理だった。
ただ、パタヤの部屋にはほとん
ど荷物など無かった。それでも
トランクケース2個分にはなった。
お世話になった日本人の人達に
挨拶に回る。
皆、本当にいい人達ばかりだった。
挨拶に回っていると寂しさが込み
あげてきた。
逃げるようにパタヤを離れるのは
本当に情けなかった。
パタヤ移住を夢みてきたのに、おろ
かな自分のせいで破綻してしまった。
部屋を片付けた後、自分の部屋を
見回すと、猛烈な寂しさが込みあげ
てきた。
短い間だったが、物凄く濃い思い出
を残してくれたパタヤだったからだ。
しかし、最後の最後にまたもや俺に
更なる悲劇が襲ってくる。
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それと共に
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どうしよう。どうしよう。
そんな焦りの気持ちだけが
先行した。
しかし、俺にはどうしよう
も無かった。やっと生活する
だけで精一杯だったからだ。
そんな時、夜、俺の電話が
鳴った。電話を見ると友人K
からだった。
「そっちはどう?大丈夫ですか?」
彼が心配して聞いてくれた。
「いや、やばいです。」
「駐在員の人からの情報ではロック
ダウンに備え、帰国し始めている
みたいですから。」
「やっぱり。こっちでもニュースを
見て心配してましたよ。」
「とりあえず、日本に帰国しよう
かと思っています。」
「母親の介護施設の件もあるし。」
俺は日本に帰っても何もあてが
無かった。しかし、ロックダウン
が迫るタイからはとにかく出なけ
ればいけないと思っていた。
この時少し間が空いてKがこう
言った。
「新しい事業始めたんですが
Mさん一緒にやりませんか?」
この一言・彼のこの一言こそが俺の
その後の運命を大きく変えた。
彼が私の為に会社で部屋を用意して
くれると言い、給与の提示は30万
だった。
俺の年金と合わせると月に40万に
もなる。文無しの俺が一気に普通の
暮らしに戻れるのだ。
もう何も文句が無かった。
それが20万でも喜んで受けたと
思う。
俺の返事は・・・。
勿論即答で「お願いします!」
「ありがとうございます!」と
俺はこの申し出に興奮して鳥肌が
たった。
俺に神風が吹いた瞬間だ!
腹の底から歓喜が沸き起こった。
帰れる!これで日本に帰れるんだ!
もう部屋の中で叫びたい気持ちだった。
彼が俺の返事を社長に伝え、帰国
してからの段取りをしてくれると。
もう感謝・感謝でしか無かった。
帰国の際には、当然航空券が必要
だった。しかし、帰国する飛行機代
を少しでも節約したかった。
少しでも金を残して置きたかった
からだ。なので格安航空券を探し
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チケットを購入した。
これが最後の最後に、仇(あだ)
となる。
帰る為の段取りを始めた。部屋
の解約や荷物の整理だった。
ただ、パタヤの部屋にはほとん
ど荷物など無かった。それでも
トランクケース2個分にはなった。
お世話になった日本人の人達に
挨拶に回る。
皆、本当にいい人達ばかりだった。
挨拶に回っていると寂しさが込み
あげてきた。
逃げるようにパタヤを離れるのは
本当に情けなかった。
パタヤ移住を夢みてきたのに、おろ
かな自分のせいで破綻してしまった。
部屋を片付けた後、自分の部屋を
見回すと、猛烈な寂しさが込みあげ
てきた。
短い間だったが、物凄く濃い思い出
を残してくれたパタヤだったからだ。
しかし、最後の最後にまたもや俺に
更なる悲劇が襲ってくる。
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