livedoor Blog 恋愛 3位/45875

覚醒タイランド

緊迫のスワンナプーム空港から
一夜明け、俺は空港近くのホテル
で目覚めた。

夢だったのか?
ふとそんな風な錯覚にとらわれる。

それ程、昨日のシーンは非現実的
だった。

自分がフライトするはずだった
便がロックダウンでキャンセル。

そして帰国する為の便がどんどん
無くなって行き、値段も分刻みで
値上がりしていった。

俺は空港に取り残されるのでは
ないか。そんな恐怖に襲われた。

帰国する便は何とかキープ出来たが
タイの空港自体がいつロックダウン
するのか分からない。

ホテルに居ても気が気で無かった。

万が一、帰国出来なければ
俺はもうタイで身動きが出来ない。

それこそ最後は大使館にでも駆け
込むしか無いと覚悟していた。

フライトは翌日だった。

その日は
1日空港近くのホテル
で過ごす事になる。

多分こんな場所で宿泊する事など
もう2度と無いだろう。

なので、そのシーンをYou Tubeで
残しておいた。

空港近くに宿泊しているシーンは
You Tube等でも見かけた事が無い。

なのでとても珍しいと思える。
是非見て頂き、この時の俺の心境
を分かって欲しい。




難民になるかも知れない瀬戸際
なのに本人は至って呑気なよう
だが、これはもう慌てても仕方
が無いからだ。

運を天に任せる。こんな時は何時
もそう思っている。

人間逆境に追い込まれたら
パニックや鬱になるものだが

「ええい、なるようになれ。」

なったらなったでまた考える。

俺は最後はそのように開き直る
ようにしている。すると冷静な
判断が出来る。

鬱になったり愚痴っても物事は
何も解決はしない。今までもそう
だった。

それよりも運を天に任せ、何事も
希望を持つ事が大切だ。

俺は予定の日に帰国する事は出来な
かったが、逆に最後のバンコクでの
時間を与えられた。

ゆっくりと最後のバンコクを楽しむ
時間を与えてもらえ楽しめた。

これは逆にラッキーだったのかも
知れない。

コロナでロックダウンが始まり
大パニックが起きていたので
空港近くのホテルなど投げ売りの
値段でおまけに誰もいなかった。

俺は1日のんびりとタイ最終日を
味わった。


しかし、ネットでタイのニュースは
1時間毎にチェックしていた。

何時、空港が閉鎖になるか分から
なかったからだ。本当に飛行機が
飛び立つまで分からない。

翌日俺はいよいよ日本に帰国する
事になる。やっとだ。

空港に到着し、ANAのカウンター
が開いていてほっとした。

まず便が飛んでいるのか確認し
スタッフの「イエス」の返事に
安堵した。

手荷物を預けるとようやく安心
出来た。これで帰れると・・・。

俺を乗せた便がエンジンを掛ける。
いよいよ本当に日本に帰れるんだ。

目を閉じてタイ脱出の緊張感から
自分を休ませてやりたかった。

俺を乗せた便が大空に舞い上がった。
そしてまさにその日の深夜0時。

スワンナプーム空港はロックダウン
し、全てのフライトの離着陸が禁止
された。

これこそ、まさに紙一重の帰国
だった。

俺は「強運」を持っている。
天は我を見放さなかった・・・。

恋愛カップルにクリックを!


  にほんブログ村 大人の生活ブログ タイナイトライフ情報(ノンアダルト)へ