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青春編

昭和世代の男性なら必ず1度は聞い
た事があろう「スクリュードライバー」
そんな名のカクテル。

スクリュードライバー

女性を酔わせる為にはこれだ!
みたいなカクテルとしてカクテル
ブームの時に一世を風靡した。


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ウオッカをベースにオレンジを絞って
いるのでアルコールを飲んでいるという
感覚が薄い。

ウオッカは無味だからだ。

そしてウオッカを濃い目に入れても
オレンジによる口当たりが良いので
分かりづらく、つい飲み過ぎて酔って
しまうと有名だった。

ワンナイト狙いのカクテルの定番と
言われていた。

TikTokでも出ていたが女性もやりたく
なる時はやはり、ほろ酔い加減の時
らしい。

なので、酔って気持ちが高揚している
時にうまく誘う事が出来ればワンナイト
に持ち込めるチャンスは大きい。

俺は彼女がステーキハウスでオレンジ
ジュースをオーダーした瞬間から
この時を待っていた。

彼女がメニューを見てカクテルの
オーダーが分からないと言う。

それはそうだろう。俺も勉強しなけれ
ば、全く分からなかったのだから。

しかし、俺はこの時の為に勉強し準備
してきた。

さり気に

「秀美はオレンジジュース好きだろう。」

「だったらスクリュードライバーが
 いいよ。」

「ウォッカにオレンジを絞ってくれる
 から口当たり良くて飲みやすいよ。」

全く下心など見せず如何にもカクテル
通のような顔で彼女に言うと

「M君くわし~い。」

「それ、飲んでみた~い。」

乗ってきた。

女は博学の男が好きだ。
要は勉強が出来るという意味で無く
物知りだという事だ。

一般の若い女性の知識はファッション
やコスメに偏っていて、世間一般の
知識に疎い子が多い。

仮に自分の彼女に日本の総理大臣は?
1ドルは日本円で今いくら?
そんな事を聞いてみるのもいい。

え~と・・・。
分かんな~い。

なんて答えが返ってきてもそれが
普通だ。

その代わりトレンドには敏感で流行り
物に関しては恐ろしくよく知っている。
例えばスマホのアプリの使い方なんか
もめちゃ詳しい。

要は知識が偏っているので、博学・・・
いや、雑学の帝王のような男はもてる。

えー!〇〇さんは何でも知ってるんだ。
みたいに。それが普通なのだが。

俺はバーテンを呼び2人のドリンク
のオーダーをした。

ブルーの淡いライトに浮かび上がる
カウンターと静かに流れるジャズが
2人を大人の世界へと包み込む。

天井はその頃流行したコンクリート
がむき出しのようなスケルトン風
のグレーだ。

そこに黒い配線ダクトが施され
小さなハロゲンスポットが間隔を
空け、店内を落ち着いたムードに
ライトダウンしていた。

バーテンダーが静かに飲み物を
持ってきてくれ「どうぞ。」

それだけ言ってそっとコースター
にドリンクを置いてくれる。

黒服のバーテンダーは全てにそつ
が無くスマートであった。

トム・クルーズの映画「カクテル」
で彼が見せていたように、この頃の
バーテンダーはその一挙一動が全て
店でのパフォーマンスであった。

その動きが「静でも動でも」彼らは
一つ一つの動きに注意を払いながら
カウンターに立っていた。

誇りを持って・・・。

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