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覚醒タイランド

僅か1回だけのPB、それもかなり
以前なのによく覚えているなと
感心した。

まぁ、こちらもそのレディが印象強い
と覚えているものだが、関係する数が
圧倒的に違い過ぎる。

相手は下手をすれば何百人という客と
交わっているのだから。

彼女がダンスを終え嬉しそうに俺の
傍に来た。

俺は悪い意味でこの女をよく覚えて
いた。

それは彼女レミ(仮名)がとんでも
無い「悪女」だったからだ。

遡る事以前、俺が観光客で来ていた時
今夜のように俺はバカラでレディ達の
ダンスを見て楽しんでいた。

ステージでスレンダーで綺麗なレディ
と目が合った。彼女が微笑んでくれる。

ゴーゴーバーのレディは2つのタイプ
に分かれると思う。それは目が合うと
このように微笑んでくれるレディと
全く無表情なレディとにだ。

俺は基本愛想の良いレディが好きだ。

微笑んでくれると嬉しくなる。例え
それが営業でも。いや、営業だな。

レミが俺の席の横に行きたいと猛
アピールしてくる。そんな彼女に
悪い気はしなかった。

しばらくダンスを見ていると交代の
時間がきた。

レディ達がステージを降りそれぞれの
待機ポジションに散らばっていく。

レミは俺の所に向かって来た。そして
笑顔を振りまき、横に座っていいかと
俺に声を掛けてきた。

近くで見ても彼女はスレンダーで
とても綺麗な女性だった。

「いいよ。」

レミにせがまれ俺は彼女にドリンク
を進呈する事になる。

そしてしばらく会話していると
PBして欲しいと言ってきた。

まぁ、どう見てもゴーゴーで無けれ
ば出会えないようなレディだ。普段
の出会いならば、逆に俺など鼻にも
かけられないだろう。

それほど綺麗な女性が夜の世界では
金目的で俺のような男にも媚を売って
くる。

優越感が込み上げてきてつい「OK」
そう言ってしまった。

踊るように喜ぶ彼女。「チェックネ?」
そう聞いてPB代を含む会計をしに
言った。

これから俺に抱かれる事を喜ぶ
スレンダー美人。こんなミラクルが
あるからこそパタヤには魅力がある。

俺はこの時特に何も予定が無かった。

こんな綺麗なレディが抱けるなら
今夜はラッキーだな。それぐらいの
軽い気持ちでレミを待っていた。

黒いOPに着替えてきたレミは
とても素敵だった。

こんなレディとやれるのか・・・。
本当にこの国は天国だ。

能天気な俺はそうニヤついて店を
後にし、彼女と外へ出た。

「ソイ・アソビニイコウ!」

彼女がそう言って俺の手を繋ぎ
引っ張りだした。

俺の意思など無視して彼女は
俺を引っ張って行く。

何処へ行くんだ?
驚いたが特に用も無いので黙って
彼女に従った。

モーターサイの乗り場に行き彼女が
行先を告げる。

「ノッテ。」

そんな風に言われ俺も彼女の後ろに
乗った。

バイクがスタートし夜風が気持ちいい。
バイクはどんどんと灯りが少ない場所
へと向かって行く。

パタヤが観光地だと言っても、少し
街から外れて行くと物凄く田舎だ。

下手をすればジャングルのような
地域もある。

それが夜だと怖いとも思える。
なんせこちらは外国人なのだから。
何が起きるか分からない。

そしてある場所にバイクは止まった。

なんだここ?

全く何も無いような質素な建物が
並んでいる前に屈強な男が一人
立っているだけの場所だった。

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