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覚醒タイランド
更に時計を見ると既に12時半
をまわっていた。ついに終電が
終わった。
俺の心臓は高鳴った。
この先、秀美を誘う為に。
俺は自分を勇気づける為、もう
1杯ウィスキーを頼んだ。
そしてそれを一気に飲んだ。
秀美が「M君ってお酒強いね。」
そう言ってくれる。
どんな事でも女に褒められるのは
悪い気がしない。
さり気に「今夜は秀美といるから
お酒が美味しい。」
そんなおべんちゃらを返した。
※おべんちゃら=お世辞
再び秀美はグラスに右手を軽く
添えカウンター向こうを見な
がら物思いにふけっていた。
ここは我慢だ。
今声を掛けるのは止めておいた。
「彼女どうするつもりだろう?」
「タクシーで帰るつもりか?」
しかし、タクシーに乗るならそれ
なりの値段もする。
午前1時。
俺は意を決して切り出した。
「そろそろ帰ろうか?」
そう秀美に言うと
「うん。」
黙ってうなづいたその目は
酔ってトロ~ンとしていた。
俺はバーテンに言って会計を
済ませ、秀美に「帰ろう。」
そう促した。
店を出ると周りは静まり返って
いた。俺は勇気を出し秀美の手
を繋いだ。
彼女は何も言わず、手を繋いで
くれた。
女の心理は難しい。
勇気を出して男から行動して
やらないと意気地なしと思わ
れる事もあれば
タイミングを間違えるとそんな
つもりで付き合っていたのかと
嫌われる。
マジ面倒くさい。
しかし、ハンターはそれをじっと
我慢し、自分が仕留める事が出来
る至近距離まで相手をおびき寄せ
なければいけない。
スナイパーのように焦らず照準が
しっかり合うまで・・・。
そしてこの時その手応えを感じた。
いける。俺はそうふんだ。
照準が合ったと感じたのだ。
俺は彼女の手を引きホテル街に
向かう。秀美は黙って付いて来る。
どっちなんだ?OKなのか?
NOなのか?
若い頃、この瞬間のドキドキ感は
半端で無かった。今思い返すと
懐かしい。
今ならパタヤでPBさえすれば
レディとのベッドインが確定
出来るが
確定が無い狭間にいる時の俺は
引き金を引く瞬間のような緊張が
あった。
ラブホ街の近くに来ると彼女が
「M君、何処行くの?」
そう聞いてきた。
その言葉に心臓が飛び出そうに
なる。変な話、ホテルに入る
まではやはり後ろめたさがある。
「今夜は一緒にいよう。」
彼女の言葉に立ち止まり俺はそう
言って彼女の目を見た。
秀美が驚いて俺の目をじっと見る。
女特有の相手の心の内を見透かそう
という目だ。
遊びなのか本気なのかと・・・。
「行こう。」俺は彼女の手を再度
強く握って歩きだした。すると
「M君、待って!」
そう言われ驚いた。
「あー駄目か・・・。」
俺に落胆が走る。
彼女はまだそこまで考えて無かっ
たのかと・・・。
すると彼女の口から
「家に電話するね。」と。
その言葉に俺はその場で大声で
叫びそうだった。
「やったー!」と・・・。
「親が心配するから。」更にそう
言った。
当たり前かも知れない、若い娘が
帰って来ないと心配になるだろう。
「こんな遅く電話しても大丈夫?」
「うん、多分妹はまだ起きてるから。」
「妹の部屋にも電話あるから。」
彼女が待ってと言って俺を止めたの
は、直ぐそばに緑の公衆電話があった
からだ。
今ならスマホで簡単にその場から
電話やチャットが出来るが、当時は
このように緑の公衆電話から電話
していた。
緑の前は赤のダイヤル方式だった。
緑のプッシュボタンタイプに変更
された時、近代的になったと感動
したものだ。
そんな事を言うとZ世代には笑わ
れるだろうが。
秀美が電話口で何やら遅くなった
ので友達の家に泊めてもらうような
事を言っていた。
その間、俺は体中のマグマが沸騰
し始めていた・・・。
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覚醒タイランド
更に時計を見ると既に12時半
をまわっていた。ついに終電が
終わった。
俺の心臓は高鳴った。
この先、秀美を誘う為に。
俺は自分を勇気づける為、もう
1杯ウィスキーを頼んだ。
そしてそれを一気に飲んだ。
秀美が「M君ってお酒強いね。」
そう言ってくれる。
どんな事でも女に褒められるのは
悪い気がしない。
さり気に「今夜は秀美といるから
お酒が美味しい。」
そんなおべんちゃらを返した。
※おべんちゃら=お世辞
再び秀美はグラスに右手を軽く
添えカウンター向こうを見な
がら物思いにふけっていた。
ここは我慢だ。
今声を掛けるのは止めておいた。
「彼女どうするつもりだろう?」
「タクシーで帰るつもりか?」
しかし、タクシーに乗るならそれ
なりの値段もする。
午前1時。
俺は意を決して切り出した。
「そろそろ帰ろうか?」
そう秀美に言うと
「うん。」
黙ってうなづいたその目は
酔ってトロ~ンとしていた。
俺はバーテンに言って会計を
済ませ、秀美に「帰ろう。」
そう促した。
店を出ると周りは静まり返って
いた。俺は勇気を出し秀美の手
を繋いだ。
彼女は何も言わず、手を繋いで
くれた。
女の心理は難しい。
勇気を出して男から行動して
やらないと意気地なしと思わ
れる事もあれば
タイミングを間違えるとそんな
つもりで付き合っていたのかと
嫌われる。
マジ面倒くさい。
しかし、ハンターはそれをじっと
我慢し、自分が仕留める事が出来
る至近距離まで相手をおびき寄せ
なければいけない。
スナイパーのように焦らず照準が
しっかり合うまで・・・。
そしてこの時その手応えを感じた。
いける。俺はそうふんだ。
照準が合ったと感じたのだ。
俺は彼女の手を引きホテル街に
向かう。秀美は黙って付いて来る。
どっちなんだ?OKなのか?
NOなのか?
若い頃、この瞬間のドキドキ感は
半端で無かった。今思い返すと
懐かしい。
今ならパタヤでPBさえすれば
レディとのベッドインが確定
出来るが
確定が無い狭間にいる時の俺は
引き金を引く瞬間のような緊張が
あった。
ラブホ街の近くに来ると彼女が
「M君、何処行くの?」
そう聞いてきた。
その言葉に心臓が飛び出そうに
なる。変な話、ホテルに入る
まではやはり後ろめたさがある。
「今夜は一緒にいよう。」
彼女の言葉に立ち止まり俺はそう
言って彼女の目を見た。
秀美が驚いて俺の目をじっと見る。
女特有の相手の心の内を見透かそう
という目だ。
遊びなのか本気なのかと・・・。
「行こう。」俺は彼女の手を再度
強く握って歩きだした。すると
「M君、待って!」
そう言われ驚いた。
「あー駄目か・・・。」
俺に落胆が走る。
彼女はまだそこまで考えて無かっ
たのかと・・・。
すると彼女の口から
「家に電話するね。」と。
その言葉に俺はその場で大声で
叫びそうだった。
「やったー!」と・・・。
「親が心配するから。」更にそう
言った。
当たり前かも知れない、若い娘が
帰って来ないと心配になるだろう。
「こんな遅く電話しても大丈夫?」
「うん、多分妹はまだ起きてるから。」
「妹の部屋にも電話あるから。」
彼女が待ってと言って俺を止めたの
は、直ぐそばに緑の公衆電話があった
からだ。
今ならスマホで簡単にその場から
電話やチャットが出来るが、当時は
このように緑の公衆電話から電話
していた。
緑の前は赤のダイヤル方式だった。
緑のプッシュボタンタイプに変更
された時、近代的になったと感動
したものだ。
そんな事を言うとZ世代には笑わ
れるだろうが。
秀美が電話口で何やら遅くなった
ので友達の家に泊めてもらうような
事を言っていた。
その間、俺は体中のマグマが沸騰
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