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青春時代
ヒデキと瑠璃子は付き合いだしたが
デパートの中では絶対にそんな素振
りを見せないようにしていた。
それは瑠璃子が頼んだようだ。
やはりEVガールは従業員の中では
最上位の格にいなければいけ
なかったのだろう。
或いは部長級クラスに、バイトなど
と付き合っている事がバレると
干されるのかも知れなかった。
ヒデキからの受け売りだがこのＥＶ
ガール達の勤務内容を初めて聞いた。
あくまでも当時の話だが。ずっと
ＥＶに乗っていると身体に不調を
きたすので、１時間の交代制に
なっているようだ。
１時間を過ぎると館内放送の係に
回ったり或いはデパートの入り口の
インフォメーションに座ったりと
時間毎のローテーション勤務だと
教えてくれた。
それを聞いてなるほどと・・・。
確かにＥＶに１日中乗って上に
行ったり下に行ったりしていたら
体がおかしくなりそうだ。
それにあの閉ざされた空間にずっと
立ち続けるのは辛いだろう。
この時間毎のローテーションを聞いた
時に、デパートの仕組はうまく考えら
れているなと感心されられた。
そう言えばインフォメーションも
EVガールと同じ制服だった。
あれはローテーション制だったの
かと後から知った。
当時インフォメには品のある綺麗な
女性が座っていた。何の事はない
EVガールだったのだ。
ただ、ヒデキが瑠璃子から聞か
された話では決められたEVの乗降
時間だけでも生理不順になる
スタッフが多かったそうだ。
やはりあんな上下する乗り物は体に
良くないのだろう。一見華やかな
EVガールの苦労を知った。
最初の頃、ヒデキは瑠璃子とその
友人由佳と３人で遊んでいたらしい。
慣れてくると瑠璃子が一人で来る
ようになったようだ。
瑠璃子は自分の立場上、最初の頃は
警戒していたようだ。
ところが３人で会っているうちに
その友達の由佳にヒデキが惚れて
しまった。
由佳もヒデキがタイプであった
ようで瑠璃子に隠れて会うように
なった。イケメンが裏目に出た。
しかし、そんなものは隠せる訳が
無く、ついに瑠璃子にバレ、彼は
呼び出しを食らった。
瑠璃子と由佳の先輩がその事を聞き
先輩A子に呼び出され、彼は法定で
裁かれるが如く喫茶店で吊るし上げ
を食らったらしい。
瑠璃子と付き合っているのに由佳
にも手を出すとは何事かと。
しかしよりによって物凄い女性達
を敵に回したものだ。ＥＶガール
と３角関係なんて。
俺ならそんな状況も楽しめるタイプ
だが、彼は根が真面目で、そんな
トラブルに嫌気が差し、もうバイト
を止めたいと言ってきたのだ。
どっちとも別れるからと。
いやー勿体ない。相手は高嶺の花の
EVガールなのに。
彼は深刻な顔で頼み込んできた。
そこで、俺のバイト先の喫茶店に
彼を紹介してやろうと考えた。
喫茶店で怠けている気に入らない
奴らをクビにしてもらい、ヒデキ
を雇ってもらう事にした。
この喫茶店はデパートの従業員は
来るがEVガールが決して来る場所
では無かったからだ。
EVガールは彼女達専用の休憩室が
あるようだった。それはそうだ。
あの制服で表を出歩くと誰もが
注目するだろうから。
ヒデキは俺の誘いに直ぐに乗って
きた。茶店の店長に紹介すると
店長も喜んで採用してくれた。
しかし、彼はこの店でもまた
トラブルに巻き込まれる。
それはあるデパ地下ガールに
惚れられ、その彼女からの
ストーカーが始まったのだ。
それは俺も恐怖を感じる程の
しつこさだった。
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青春時代
ヒデキと瑠璃子は付き合いだしたが
デパートの中では絶対にそんな素振
りを見せないようにしていた。
それは瑠璃子が頼んだようだ。
やはりEVガールは従業員の中では
最上位の格にいなければいけ
なかったのだろう。
或いは部長級クラスに、バイトなど
と付き合っている事がバレると
干されるのかも知れなかった。
ヒデキからの受け売りだがこのＥＶ
ガール達の勤務内容を初めて聞いた。
あくまでも当時の話だが。ずっと
ＥＶに乗っていると身体に不調を
きたすので、１時間の交代制に
なっているようだ。
１時間を過ぎると館内放送の係に
回ったり或いはデパートの入り口の
インフォメーションに座ったりと
時間毎のローテーション勤務だと
教えてくれた。
それを聞いてなるほどと・・・。
確かにＥＶに１日中乗って上に
行ったり下に行ったりしていたら
体がおかしくなりそうだ。
それにあの閉ざされた空間にずっと
立ち続けるのは辛いだろう。
この時間毎のローテーションを聞いた
時に、デパートの仕組はうまく考えら
れているなと感心されられた。
そう言えばインフォメーションも
EVガールと同じ制服だった。
あれはローテーション制だったの
かと後から知った。
当時インフォメには品のある綺麗な
女性が座っていた。何の事はない
EVガールだったのだ。
ただ、ヒデキが瑠璃子から聞か
された話では決められたEVの乗降
時間だけでも生理不順になる
スタッフが多かったそうだ。
やはりあんな上下する乗り物は体に
良くないのだろう。一見華やかな
EVガールの苦労を知った。
最初の頃、ヒデキは瑠璃子とその
友人由佳と３人で遊んでいたらしい。
慣れてくると瑠璃子が一人で来る
ようになったようだ。
瑠璃子は自分の立場上、最初の頃は
警戒していたようだ。
ところが３人で会っているうちに
その友達の由佳にヒデキが惚れて
しまった。
由佳もヒデキがタイプであった
ようで瑠璃子に隠れて会うように
なった。イケメンが裏目に出た。
しかし、そんなものは隠せる訳が
無く、ついに瑠璃子にバレ、彼は
呼び出しを食らった。
瑠璃子と由佳の先輩がその事を聞き
先輩A子に呼び出され、彼は法定で
裁かれるが如く喫茶店で吊るし上げ
を食らったらしい。
瑠璃子と付き合っているのに由佳
にも手を出すとは何事かと。
しかしよりによって物凄い女性達
を敵に回したものだ。ＥＶガール
と３角関係なんて。
俺ならそんな状況も楽しめるタイプ
だが、彼は根が真面目で、そんな
トラブルに嫌気が差し、もうバイト
を止めたいと言ってきたのだ。
どっちとも別れるからと。
いやー勿体ない。相手は高嶺の花の
EVガールなのに。
彼は深刻な顔で頼み込んできた。
そこで、俺のバイト先の喫茶店に
彼を紹介してやろうと考えた。
喫茶店で怠けている気に入らない
奴らをクビにしてもらい、ヒデキ
を雇ってもらう事にした。
この喫茶店はデパートの従業員は
来るがEVガールが決して来る場所
では無かったからだ。
EVガールは彼女達専用の休憩室が
あるようだった。それはそうだ。
あの制服で表を出歩くと誰もが
注目するだろうから。
ヒデキは俺の誘いに直ぐに乗って
きた。茶店の店長に紹介すると
店長も喜んで採用してくれた。
しかし、彼はこの店でもまた
トラブルに巻き込まれる。
それはあるデパ地下ガールに
惚れられ、その彼女からの
ストーカーが始まったのだ。
それは俺も恐怖を感じる程の
しつこさだった。
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