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青春時代
タケルに自分が編んだ手編みの
セーターをカッターで引き裂かれ
静江は失意の奈落の底に落とされた。
家に戻って直ぐにその事をヒデキに
電話したようだ。
流石に大人しいヒデキもタケルの
酷い行為に怒り、電話をし彼を
激しく責めた。
するとそんなに静江が大事ならお前が
付き合えと逆ギレされ一方的に電話
は切られたそうだ。
ヒデキは怒り心頭でもう友達の縁を
切ると言っていた。
ヒデキは同情から静江を元気づけて
やろうと会って彼女を慰め始めた。
しかし、これが裏目に出た。
タケルに酷い事をされた彼女はヒデキ
の優しさに惚れてしまったのだ。
元々イケメンである彼だ。そして女に
優しい。まず好きにならない訳が無い。
そして静江がヒデキを追いかけ始めた。
それはある日突然始まった。
デパ地下は閉店が7時pmだ。
俺達のバイトしている茶店の閉店は
8時pm。
静江は毎日仕事が終わると俺達の茶店
に来始めた。
最初の頃はヒデキも一緒に帰り食事に
行っていたようだが、段々と鬱陶しく
なってきたようだ。
それはそうだ。毎日来て注文もせず
座ってヒデキが仕事が終わるのを
待っているのだから。
何のことは無い、静江に対しヒデキ
も友達のタケルと同じ気持ちになって
きた。
静江の追っかけは徹底していた。
彼女は自分の休みの日まで来た。
俺は第3者なので、冷静に見る事が
出来たのだが、2カ月程このような
事が続き、段々とこれはヤバイの
ではないかと思いだした。
ヒデキのバイトの休み以外、毎日
彼女は閉店前にやって来たからだ。
ただ、別にヒデキの彼女では無い。
ヒデキはあくまでも同情で彼女に
優しくしただけだった。
俺達の茶店は入口から人が入店すると
チャイムが鳴り来店を知らせる様に
なっている。
7時半頃「ピンポーン」この音が鳴ると
ヒデキの顔が引きつるようになった。
閉店前に来るのは静江しかいなかった
からだ。
俺達の茶店はモーニングと昼の休憩が
メインの店で、夜はほとんど客が来ない。
静江は店に来るとただ黙って席に
座ってヒデキを見ているだけだった。
入口近くの席に座りじっとこちらを
見ている。その目は獲物を逃がさない
ような目だった。
ヒデキは段々と気味悪がり、俺に助け
を求めたが、俺はどうしてやる事も
出来ない。
静江の来店が3カ月目に入ると
ついにヒデキが根を上げた。
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青春時代
タケルに自分が編んだ手編みの
セーターをカッターで引き裂かれ
静江は失意の奈落の底に落とされた。
家に戻って直ぐにその事をヒデキに
電話したようだ。
流石に大人しいヒデキもタケルの
酷い行為に怒り、電話をし彼を
激しく責めた。
するとそんなに静江が大事ならお前が
付き合えと逆ギレされ一方的に電話
は切られたそうだ。
ヒデキは怒り心頭でもう友達の縁を
切ると言っていた。
ヒデキは同情から静江を元気づけて
やろうと会って彼女を慰め始めた。
しかし、これが裏目に出た。
タケルに酷い事をされた彼女はヒデキ
の優しさに惚れてしまったのだ。
元々イケメンである彼だ。そして女に
優しい。まず好きにならない訳が無い。
そして静江がヒデキを追いかけ始めた。
それはある日突然始まった。
デパ地下は閉店が7時pmだ。
俺達のバイトしている茶店の閉店は
8時pm。
静江は毎日仕事が終わると俺達の茶店
に来始めた。
最初の頃はヒデキも一緒に帰り食事に
行っていたようだが、段々と鬱陶しく
なってきたようだ。
それはそうだ。毎日来て注文もせず
座ってヒデキが仕事が終わるのを
待っているのだから。
何のことは無い、静江に対しヒデキ
も友達のタケルと同じ気持ちになって
きた。
静江の追っかけは徹底していた。
彼女は自分の休みの日まで来た。
俺は第3者なので、冷静に見る事が
出来たのだが、2カ月程このような
事が続き、段々とこれはヤバイの
ではないかと思いだした。
ヒデキのバイトの休み以外、毎日
彼女は閉店前にやって来たからだ。
ただ、別にヒデキの彼女では無い。
ヒデキはあくまでも同情で彼女に
優しくしただけだった。
俺達の茶店は入口から人が入店すると
チャイムが鳴り来店を知らせる様に
なっている。
7時半頃「ピンポーン」この音が鳴ると
ヒデキの顔が引きつるようになった。
閉店前に来るのは静江しかいなかった
からだ。
俺達の茶店はモーニングと昼の休憩が
メインの店で、夜はほとんど客が来ない。
静江は店に来るとただ黙って席に
座ってヒデキを見ているだけだった。
入口近くの席に座りじっとこちらを
見ている。その目は獲物を逃がさない
ような目だった。
ヒデキは段々と気味悪がり、俺に助け
を求めたが、俺はどうしてやる事も
出来ない。
静江の来店が3カ月目に入ると
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