livedoor Blog 恋愛 2位/45883

青春編150
「四畳半一間での告白」


女将は若い俺達を見て気の毒に
思ってくれたのだろう。

それに一般客にならそんな場所を
まず提案してなかったと思う。

俺は「それで大丈夫です。」そう
言った。学生の俺は泊まる事が
出来ればどこでも良かった。

それにユキは俺が言えば全てOKの
女だった。

女将の後に付いて行く。奥の方に
案内され、その従業員の宿泊施設
とやらに着いた。

部屋に入ると直ぐにその狭さが
分かった。四畳半の一間で押し
入れがあるだけ。

女将が「ここで良かったですか?」
そう気遣い聞いてくる。

ただ驚く事に

「ここでよろしければお一人様
 1泊5000円で結構です。」

そう言ってくれた。

これは観光旅館ではあり得ない値段だ。

風呂は大浴場もあるしトイレも勿論
ロビーにある。後で軽い食事も用意
してくれた。

俺はすぐさま「ここでいいです。」
そう言った。これがユキで無ければ
俺は何てダサイ男何だろうと思われ
たかも知れない。

観光に来て四畳半の従業員の部屋
なんて。

女将が「それではごゆっくり。」と
去って行った。

俺は狭い部屋を見渡し何だか笑えて
きた。

それは初めてこの淡路島に来た時は
美佳がオーシャンビューの凄い部屋
を予約してくれていてその豪華さに
俺は度肝を抜かれたからだ。

しかし2度目の今、俺は旅館の従業員
の部屋にいる。その事がおかしかった。

これが俺とあの時のお嬢様美佳との
経済的格差だと知った。

俺が思い出し笑いをしているので
ユキが変な顔で俺を見ていた。

女将がタオルや浴衣を持って来て
くれ大浴場の場所を案内してくれた。

案内の前に「お食事は?」と聞かれ
まだですと答えると「簡単な物です
がご用意出来ます。」

そう言って俺達が風呂に入っている
間に用意してくれた。

5000円の料金に込みで。

もうこの旅館の場所は忘れたが本当に
親切な旅館だった。

俺達が若いカップルだったからかも
知れない。2人は同い年でその時
まだ22才だった。

風呂から上がり宴会場に行くと小さな
お膳が用意されていた。多分残った
材料で作ってくれたのだろうが
俺達には十分過ぎた。

部屋に戻ると布団が敷かれていた。
2組布団が敷かれるともう畳が
見えなかった。しかし、こんな事も
凄く良い思い出だ。

そしてこの夜俺はユキから驚きの
告白をされる。

クリックして応援してね!
にほんブログ村 大人の生活ブログ タイナイトライフ情報(ノンアダルト)へ
にほんブログ村