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青春編152
「訪れた幸運の別れ」
ユキから結婚して欲しいと言われ
その時の勢いなのかそれとも
本気だったのかと考えた。
ただ、俺はまだ学生でこれから社会
に出る。なので結婚何てまだまだ
先の事だと思っていた。
社会人になった時、40人ほどいた
同期の中で一人だけ妻帯者がいた。
それは所謂出来たちゃった婚だ。
昭和50年代では禁じ手だった。
相手の女性に子供が出来たらその
男親が血の気が引き、これは一大事
だと雁首揃え、相手の女性の親御
さんに頭を下げ詫び、嫁に迎える
ような時代だった。
そいつは独身貴族の俺からすると
若いのに大したものだと思う反面
まだまだ、これから遊べるのにと
気の毒にも思った。
しかし、やはり彼は当時珍しかった
出来ちゃった婚をした程の強者だった。
物凄くハードな勤務にも関わらず
何とその間4人も子供を作った。
俺はその精力に脱帽した。
それも4人姉妹だった。
姉妹が思春期に入ると、自分は家に
居場所が無いと嘆いていた。自分
以外の5人が女の家族って想像する
だけで恐ろしい。
彼は自分の娘達、4人姉妹にユニーク
な名前の付け方をしていた。
それがアイ(I)マイ(my)ミー(me)
マイン(mine)。それを聞いて笑えた
俺は、彼はやはり只者では無いと思えた
ものだ。
さて、ユキにはどうしたものかと
思った。彼女が本気で結婚を望んで
いるなら、うかうか出来ない。
俺は応えてやれないから。
早く別れなければ・・・。しかしユキ
とは毎日のように店で顔を合わせる。
どうして別れようかと思案している時
俺に幸運が訪れる。
幸運その1
俺の大学の友人が4回生になり時間が
出来たので何かバイトを紹介して
くれと言ってきた。俺が常にバイトを
していたからだ。
幸運その2
デパ地下洋菓子店の店長がどうしても
また戻って来て欲しいと連絡があった。
それも今回はシーズンバイトでなく
レギュラーバイトの要請だった。
社員の女性が一人結婚していて
その彼女に子供が出来、急遽人員が
必要になったと言われた。
俺は茶店のバイトを大学の友人に譲り
デパ地下に戻る事にした。こうする事
でユキと会わなくてすむ。
店長も変わりが来てくれるならいいよ
と快諾してくれた。
俺はすぐさま実行に移した。ユキに
「俺は学生でこれから社会に出るので
お前とは結婚など出来ない。なので
もうお別れだ。」と言い別れた。
彼女は泣いていたが諦めたのかその後
何も言ってこなかった。
そして俺は再びデパ地下に戻った。
ただ、そこには俺の知らない新しい
週末だけのバイトがいた。
学生バイトで短大の2回生だと言った。
俺は一目見た時。「可愛い。」
そう思い、今度はこの女をロックオン
した。
彼女の名は和美。
しかし、この和美と付き合う事で
俺は社会の経済格差というものを思い
知らされる事になる。
彼女の父親は医者・母親はナース。
家は有名な高級住宅街。
もう想像がついたと思うが和美は
金持ちのお嬢様だった。
しかも俺はこの和美にとことん
惚れてしまった・・・。
その為、俺は奈落の底に落ちていく。
自分が貧乏という名の元に生まれて
きた事で・・・。
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青春編152
「訪れた幸運の別れ」
ユキから結婚して欲しいと言われ
その時の勢いなのかそれとも
本気だったのかと考えた。
ただ、俺はまだ学生でこれから社会
に出る。なので結婚何てまだまだ
先の事だと思っていた。
社会人になった時、40人ほどいた
同期の中で一人だけ妻帯者がいた。
それは所謂出来たちゃった婚だ。
昭和50年代では禁じ手だった。
相手の女性に子供が出来たらその
男親が血の気が引き、これは一大事
だと雁首揃え、相手の女性の親御
さんに頭を下げ詫び、嫁に迎える
ような時代だった。
そいつは独身貴族の俺からすると
若いのに大したものだと思う反面
まだまだ、これから遊べるのにと
気の毒にも思った。
しかし、やはり彼は当時珍しかった
出来ちゃった婚をした程の強者だった。
物凄くハードな勤務にも関わらず
何とその間4人も子供を作った。
俺はその精力に脱帽した。
それも4人姉妹だった。
姉妹が思春期に入ると、自分は家に
居場所が無いと嘆いていた。自分
以外の5人が女の家族って想像する
だけで恐ろしい。
彼は自分の娘達、4人姉妹にユニーク
な名前の付け方をしていた。
それがアイ(I)マイ(my)ミー(me)
マイン(mine)。それを聞いて笑えた
俺は、彼はやはり只者では無いと思えた
ものだ。
さて、ユキにはどうしたものかと
思った。彼女が本気で結婚を望んで
いるなら、うかうか出来ない。
俺は応えてやれないから。
早く別れなければ・・・。しかしユキ
とは毎日のように店で顔を合わせる。
どうして別れようかと思案している時
俺に幸運が訪れる。
幸運その1
俺の大学の友人が4回生になり時間が
出来たので何かバイトを紹介して
くれと言ってきた。俺が常にバイトを
していたからだ。
幸運その2
デパ地下洋菓子店の店長がどうしても
また戻って来て欲しいと連絡があった。
それも今回はシーズンバイトでなく
レギュラーバイトの要請だった。
社員の女性が一人結婚していて
その彼女に子供が出来、急遽人員が
必要になったと言われた。
俺は茶店のバイトを大学の友人に譲り
デパ地下に戻る事にした。こうする事
でユキと会わなくてすむ。
店長も変わりが来てくれるならいいよ
と快諾してくれた。
俺はすぐさま実行に移した。ユキに
「俺は学生でこれから社会に出るので
お前とは結婚など出来ない。なので
もうお別れだ。」と言い別れた。
彼女は泣いていたが諦めたのかその後
何も言ってこなかった。
そして俺は再びデパ地下に戻った。
ただ、そこには俺の知らない新しい
週末だけのバイトがいた。
学生バイトで短大の2回生だと言った。
俺は一目見た時。「可愛い。」
そう思い、今度はこの女をロックオン
した。
彼女の名は和美。
しかし、この和美と付き合う事で
俺は社会の経済格差というものを思い
知らされる事になる。
彼女の父親は医者・母親はナース。
家は有名な高級住宅街。
もう想像がついたと思うが和美は
金持ちのお嬢様だった。
しかも俺はこの和美にとことん
惚れてしまった・・・。
その為、俺は奈落の底に落ちていく。
自分が貧乏という名の元に生まれて
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