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青春編159
「怒鳴り込んで来た女友達」
和美と会話してると時折出て来る
話がまるで俺と違う世界に住んで
いる人の話のようだった。
「劣等感」
俺は、このお嬢様に対しそんな
引け目を感じ始めた。
俺は彼女に対し自分自身を卑下
し始めた事が嫌になり、彼女の
バイトが終わるタイミングで連絡
を絶った。
しかし、不思議な事に和美はそんな
俺を好きになってくれていたのだ。
本当に不思議だった。彼女なら
回りが放っておかないと思うのに。
彼女から電話がきてもバイトが忙しい
から会えないそれだけ言ってきった。
昭和の時代、男達の間でこんな言葉が
有名だった。それは
「嫁は上から貰うな、下から貰え。」
これは自分よりも格上の家から嫁を
もらうとずっと頭が上がらず、気疲れ
するからやめておけという意味合い
だった。
言い得て妙だ。俺は彼女と付き合い
始めこの言葉を聞いた時合点がいった。
不釣り合い。そんな言葉があるが
残念ながら実際世の中ではこんな
言葉は存在している。
普通の家庭の女達とは楽しく付き
合えたのに、和美の前では何だか
自分を卑下してしまって嫌になって
いた。
あまりにも生れ育った環境が違い
過ぎたからだ。
和美とは何度かデートしただけなの
で特に何の感情も残らず終われた。
こんなお嬢様も世の中にいるのだな。
そう思っただけで、もう近づかない
事にした。
そして俺はその後もバイトを続けて
いた。
そしてある日の事・・・。
俺がデパ地下のブースで立っていると
知らない女性が俺の前に立った。
その女性は何か物凄く怒ってるような
顔で、俺の前に立ちはだかった。
クレーム客か?
彼女の顔を見て直ぐにそう思った。
「いらっしゃいませ?」
「何かお探しですか?」
マニュアル通りの言葉を彼女に言うと
その彼女がいきなり
「和美を好きにさせておいて、ほったら
かしにして、酷いんじゃない!」
突然物凄い剣幕で俺に怒鳴り散らした。
「はぁ?」
頭がおかしい奴が来たのか?
そう思った。
「私は和美の友達の瑞枝です!」
「M君は和美をどう思ってるの?」
何の事は無い和美の友達であった。
突然の剣幕に俺は驚き、彼女から
話を聞く事にした。
話を聞くと、和美が俺の事が好きに
なってしまったのだが、俺が無視を
決めこんでいるので、食事も出来ない
程落ち込んでいるような話だった。
「好きにさせたなら、責任もってよ!」
目の前の瑞枝という和美の友達は
俺を睨みつけたまま動かなかった。
責任?何の?
好きにさせたから?
勝手に俺を好きになって責任だと?
俺はこの瑞枝という和美の親友の
怒りの理由が理解出来なかった。
俺は意味不明のこの女の言葉に
戸惑ったまま立ち尽くしていた。
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青春編159
「怒鳴り込んで来た女友達」
和美と会話してると時折出て来る
話がまるで俺と違う世界に住んで
いる人の話のようだった。
「劣等感」
俺は、このお嬢様に対しそんな
引け目を感じ始めた。
俺は彼女に対し自分自身を卑下
し始めた事が嫌になり、彼女の
バイトが終わるタイミングで連絡
を絶った。
しかし、不思議な事に和美はそんな
俺を好きになってくれていたのだ。
本当に不思議だった。彼女なら
回りが放っておかないと思うのに。
彼女から電話がきてもバイトが忙しい
から会えないそれだけ言ってきった。
昭和の時代、男達の間でこんな言葉が
有名だった。それは
「嫁は上から貰うな、下から貰え。」
これは自分よりも格上の家から嫁を
もらうとずっと頭が上がらず、気疲れ
するからやめておけという意味合い
だった。
言い得て妙だ。俺は彼女と付き合い
始めこの言葉を聞いた時合点がいった。
不釣り合い。そんな言葉があるが
残念ながら実際世の中ではこんな
言葉は存在している。
普通の家庭の女達とは楽しく付き
合えたのに、和美の前では何だか
自分を卑下してしまって嫌になって
いた。
あまりにも生れ育った環境が違い
過ぎたからだ。
和美とは何度かデートしただけなの
で特に何の感情も残らず終われた。
こんなお嬢様も世の中にいるのだな。
そう思っただけで、もう近づかない
事にした。
そして俺はその後もバイトを続けて
いた。
そしてある日の事・・・。
俺がデパ地下のブースで立っていると
知らない女性が俺の前に立った。
その女性は何か物凄く怒ってるような
顔で、俺の前に立ちはだかった。
クレーム客か?
彼女の顔を見て直ぐにそう思った。
「いらっしゃいませ?」
「何かお探しですか?」
マニュアル通りの言葉を彼女に言うと
その彼女がいきなり
「和美を好きにさせておいて、ほったら
かしにして、酷いんじゃない!」
突然物凄い剣幕で俺に怒鳴り散らした。
「はぁ?」
頭がおかしい奴が来たのか?
そう思った。
「私は和美の友達の瑞枝です!」
「M君は和美をどう思ってるの?」
何の事は無い和美の友達であった。
突然の剣幕に俺は驚き、彼女から
話を聞く事にした。
話を聞くと、和美が俺の事が好きに
なってしまったのだが、俺が無視を
決めこんでいるので、食事も出来ない
程落ち込んでいるような話だった。
「好きにさせたなら、責任もってよ!」
目の前の瑞枝という和美の友達は
俺を睨みつけたまま動かなかった。
責任?何の?
好きにさせたから?
勝手に俺を好きになって責任だと?
俺はこの瑞枝という和美の親友の
怒りの理由が理解出来なかった。
俺は意味不明のこの女の言葉に
戸惑ったまま立ち尽くしていた。
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