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青春編161
「浜田省吾・片思い」
そんなにも俺の事を想ってくれて
いたのか・・・。
俺は和美の気持ちが嬉しかった。
食事が喉が通らないなんてのは
何かで読んだ事があるような恋
患いの一種だろうが
まさかこの俺にそんな想いまで
してくれる女性が出てくるなど
想定外だった。
ただ、俺はここで止めておけば
良かった。いくら彼女が俺を想って
くれていると知っても、この時の俺
ならそのまま何事も無く終われた
のだから・・・。
とことん惚れていた訳では無いので。
本当に女は分からない。
これだけ俺を思い慕っていたと思え
た女がこの先一転、俺と何とか別れ
ようとするようになるのだから。
俺に完全に愛想をつかし・・・。
和美と久しぶりに会う事にした。
待ち合わせの場所に来た彼女を見て
物凄く驚いた。
それは物凄く痩せていたからだ。
彼女の友達の瑞枝が言ってた事は
本当だった。
和美は本当にほとんど何も食べていな
かったようだ。
俺はそんな姿を見てかわいそう
という気持ちよりも正直なところ
がっかりした。
頬がこけ、瘦せこけた体の彼女に
何の魅力も感じなかったからだ。
久しぶりに会う彼女は何だか緊張
しているようだった。
しかし、何不自由無く育ったお嬢様
が、まさか自分が欲しくても手に
入らない物があるとは思わなかった
のだろう。
自由に手に入らない物それは人の
「心」だ。
いくら自分が相手を好きになっても
相手が自分を好きになってくれないと
成立しないのが恋愛というもの。
もしかすると彼女はそんな試練に初めて
ぶち当たったのかも知れない。自由に
手に入らない物がこの世にある事を。
人の心は金で買えない。
しかし、お嬢様の和美はどうすれば
俺を振り向かせる事が出来るのか
分からなかったようだった。
常に欲しい物は回りが与えてくれて
いたのだろう。
そしてその後、彼女は驚くような
行動を取る。
彼女と食事に行き、しばらく空いて
いたお互いの近況を話しあった。
聞くと彼女は毎日のように大好きな
浜田省吾の歌、特に「片思い」を
聞きながら泣いていたと言った。
俺はその頃浜田省吾を知らなかった。
なので「誰?」そう言うと今度
テープを貸してくれうると言う。
そう、昭和世代なら誰もが馴染みの
あるカセットテープだ。
そしてその夜「片思い」を聴きこの歌
に俺はジンときた。今でも大好きな
歌の一つだ。
しかしまさかこの先、今度はこの俺が
和美を想ってこの歌を聴く羽目になる
とは思いもよらなかった。
恋愛とはまさに摩訶不思議な男女関係
のマジックだと思う。
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「浜田省吾・片思い」
そんなにも俺の事を想ってくれて
いたのか・・・。
俺は和美の気持ちが嬉しかった。
食事が喉が通らないなんてのは
何かで読んだ事があるような恋
患いの一種だろうが
まさかこの俺にそんな想いまで
してくれる女性が出てくるなど
想定外だった。
ただ、俺はここで止めておけば
良かった。いくら彼女が俺を想って
くれていると知っても、この時の俺
ならそのまま何事も無く終われた
のだから・・・。
とことん惚れていた訳では無いので。
本当に女は分からない。
これだけ俺を思い慕っていたと思え
た女がこの先一転、俺と何とか別れ
ようとするようになるのだから。
俺に完全に愛想をつかし・・・。
和美と久しぶりに会う事にした。
待ち合わせの場所に来た彼女を見て
物凄く驚いた。
それは物凄く痩せていたからだ。
彼女の友達の瑞枝が言ってた事は
本当だった。
和美は本当にほとんど何も食べていな
かったようだ。
俺はそんな姿を見てかわいそう
という気持ちよりも正直なところ
がっかりした。
頬がこけ、瘦せこけた体の彼女に
何の魅力も感じなかったからだ。
久しぶりに会う彼女は何だか緊張
しているようだった。
しかし、何不自由無く育ったお嬢様
が、まさか自分が欲しくても手に
入らない物があるとは思わなかった
のだろう。
自由に手に入らない物それは人の
「心」だ。
いくら自分が相手を好きになっても
相手が自分を好きになってくれないと
成立しないのが恋愛というもの。
もしかすると彼女はそんな試練に初めて
ぶち当たったのかも知れない。自由に
手に入らない物がこの世にある事を。
人の心は金で買えない。
しかし、お嬢様の和美はどうすれば
俺を振り向かせる事が出来るのか
分からなかったようだった。
常に欲しい物は回りが与えてくれて
いたのだろう。
そしてその後、彼女は驚くような
行動を取る。
彼女と食事に行き、しばらく空いて
いたお互いの近況を話しあった。
聞くと彼女は毎日のように大好きな
浜田省吾の歌、特に「片思い」を
聞きながら泣いていたと言った。
俺はその頃浜田省吾を知らなかった。
なので「誰?」そう言うと今度
テープを貸してくれうると言う。
そう、昭和世代なら誰もが馴染みの
あるカセットテープだ。
そしてその夜「片思い」を聴きこの歌
に俺はジンときた。今でも大好きな
歌の一つだ。
しかしまさかこの先、今度はこの俺が
和美を想ってこの歌を聴く羽目になる
とは思いもよらなかった。
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