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タイ編154
「要求された10万円」


その後は彼と会う度ゲイバーに
連れて行かれた。ただ、不思議
なのはゲイバーに限り彼が全て
支払いをしてくれた事だ。

それまで彼は一切金を出さなかった
のだが、多分、ゲイのスタッフ達の
前ではいい顔をしたかったようだ。

オノイとショウダがいよいよ店の
準備に入ると言った。

しかし、俺はこの時不思議に思って
いた。それは何故単なる客である筈
の彼がオノイの店舗準備に関わるのか。

まぁ、友人だという事なら分からなく
も無かったのだが、まさか彼がオノイ
の女だからだという理由は思いもつか
なかった。

この頃から徐々に俺に対しショウダや
オノイの魔の手が忍び寄り始めた。

まず、ショウダが厨房で必要な
調理器具を俺に開店祝いとして
買って貰えないかと言ってきた。

その金額を聞くと日本円で10万
程だった。10万は日本円でも
結構な金額だ。タイならそこそこ
の物を買えるだろう。

しかし彼自身はオノイの店の内装費
を出してあげるつもりだと言ってきた。

俺は驚いた。何故ならいくらタイでも
内装なんて結構な金額になるだろうと
思えたからだ。

しかし、これも罠だった。

自分はこれだけの金額を出すのだと
大きな金額を提示されると俺に頼んだ
厨房器具の金額が小さく感じる。

それに俺は移住するなら彼等と仲良く
していたかったので、貸しを作るのも
いいかと思っていた。

いよいよ始まった魔の手の全ての黒幕
は実はオノイで、ショウダはオノイに
操られていただけだった。

それはショウダがオノイにとことん
惚れていて、女が男に操られ貢ぐよう
にショウダもまたオノイに操られ貢い
でいただけであった。

俺はバンコクのヤワラで厨房関係の
器具を購入するというショウダの為に
10万を送金してやった。

開店祝いとして。ショウダは物凄く
喜んでくれ、オノイからもお礼の
DMが来た。

俺が振り込んだ金が本当に厨房関係
の物に使われたかどうかは分からない。

しかし、俺はこれで彼らに貸しが出来
自分がタイに移住する時には彼らが
率先して力になってくれるだろう。

そんな馬鹿な喜びを感じていた。

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