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タイ編162「洗脳」
しばらくするとショウダから再び
連絡が来た。俺はその頃毎月タイに
遊びに行っていた。
早期リタイアしたので、時間と余裕
があったからだ。
ショウダの連絡に、またもや驚か
される。それは２店舗目の店を出す
という話だったからだ。
俺はその話を聞いて胡散臭さより
非常に興味深いぞと思えた。
それは自分が詐欺の絵図の中に冷静
は気持ちで巻き込まれていたからだ。
オノイが書いた絵は単純で、一見
誰も騙されないように思える。
ところが、俺は違う目で見ていた。
それはオノイはショウダという獲物
を時間を掛け、簡単な絵図も見抜け
無いように洗脳してから仕掛けて
いたからだ。
俺はある意味オノイという人物の
賢さ・したたかさに舌を巻いた。
客でたまたま来たショウダがゲイで
ある事を見抜き、女を口説くように
オノイはショウダを自分の女にし
冷静な判断が出来ないようにして
から簡単に分かる絵図にショウダを
ハメたのだ。
見事だと言うと語弊があるが、見事
だと思えた。結局詐欺とはそのよう
なものなのだろう。
そしてオノイがショウダに２店舗目
の出店を持ちかけた理由がとんでも
ないものだった。
その２店舗目の出店の趣旨とは
こうだった。
１店舗目は高級路線で売っていると
言ったオノイであったが、全く客が
来なかった。ただ、オノイは客が
付くには時間がかかるとショウダを
説き伏せていた。
そしてオノイはそれを利用した。
それは１店舗目で廃棄しなければ
いけない食材を使い、２店舗目は
庶民相手の店舗を出し安価な値段
で提供すると。
メニューもタイ人が好む簡単なもの
だけに絞り、ロスを防ぐというもの
だった。
１店舗目で食材の廃棄が始まった事で
オノイはそれを利用し、ショウダに
２店舗目の話を持ち掛けたのだ。
ショウダがそんな話を得意げにし
最後にこう言った。
「オノイさんって凄いでしょう。」
洗脳とは恐ろしい。
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しばらくするとショウダから再び
連絡が来た。俺はその頃毎月タイに
遊びに行っていた。
早期リタイアしたので、時間と余裕
があったからだ。
ショウダの連絡に、またもや驚か
される。それは２店舗目の店を出す
という話だったからだ。
俺はその話を聞いて胡散臭さより
非常に興味深いぞと思えた。
それは自分が詐欺の絵図の中に冷静
は気持ちで巻き込まれていたからだ。
オノイが書いた絵は単純で、一見
誰も騙されないように思える。
ところが、俺は違う目で見ていた。
それはオノイはショウダという獲物
を時間を掛け、簡単な絵図も見抜け
無いように洗脳してから仕掛けて
いたからだ。
俺はある意味オノイという人物の
賢さ・したたかさに舌を巻いた。
客でたまたま来たショウダがゲイで
ある事を見抜き、女を口説くように
オノイはショウダを自分の女にし
冷静な判断が出来ないようにして
から簡単に分かる絵図にショウダを
ハメたのだ。
見事だと言うと語弊があるが、見事
だと思えた。結局詐欺とはそのよう
なものなのだろう。
そしてオノイがショウダに２店舗目
の出店を持ちかけた理由がとんでも
ないものだった。
その２店舗目の出店の趣旨とは
こうだった。
１店舗目は高級路線で売っていると
言ったオノイであったが、全く客が
来なかった。ただ、オノイは客が
付くには時間がかかるとショウダを
説き伏せていた。
そしてオノイはそれを利用した。
それは１店舗目で廃棄しなければ
いけない食材を使い、２店舗目は
庶民相手の店舗を出し安価な値段
で提供すると。
メニューもタイ人が好む簡単なもの
だけに絞り、ロスを防ぐというもの
だった。
１店舗目で食材の廃棄が始まった事で
オノイはそれを利用し、ショウダに
２店舗目の話を持ち掛けたのだ。
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