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タイ編166
「言葉を失った3店舗目」
チャーハンと野菜炒め。
こんなメニューで一体いくらの
売上をあげるつもりなんだ?
洗脳とは恐ろしい。
ショウダはもう完全にオノイの
術中にハマっていて冷静な判断が
出来なくなっていた。
オノイの言う事は神のお告げの
ように聞こえていたのだろう。
大体2店舗目に料理人がいない
などどうかしてる。
オノイが両方の店を仕切るだと?
普通に考えたらおかしな話だ。
本気で繁盛店にするなら注文が集中
すればたちまちパンクするのは目に
見えているじゃないか。
この日もまた、開店当日にも関わらず
客は俺と彼女だけだった。
ショウダに帰る事を告げ、俺は店を
後にした。この店にもスタッフが3人
ほどいた。
1店舗目が5人。なので合計で8人だ。
いくらタイの人件費が安いと言っても
結構な人件費になるだろう。
もう、ショウダが破綻するのは
時間の問題だった。
しばらくしてから彼からオープンに
行った事へのお礼の連絡があった。
俺はその時思い切って彼にこう言って
やった。
「ショウダさん、あなた騙されてるよ。」
彼は俺の言葉に一瞬黙った。
しかし、こんな恐ろしい言葉を言って
きた。それは
「ソイさん、タイで店を出した事が
ないから分からないでしょう?」
「みんな最初はこんなものですよ。」
この返事を聞いて俺はもう好きに
しろと思った。
彼はきっと全財産が無くなるまで
気付かないだろうと。
いや、下手をすればそれでもまだ
気付かないかも知れない。
そしてショウダが続けた。「実は
オノイが3店舗目を出す予定が
あるのです。」と。
俺は耳を疑った。
1店舗目が全く鳴かず飛ばずで
2店舗目は文化祭のような店。
それなのに3店舗目だと・・・。
このオノイという詐欺師はある
意味凄い奴だった。
何故ならおかしいと気づかせる前に
一気に出店し、ショウダから金を
巻き上げるつもりだったのだから。
その3店舗目とやらの話を彼が
俺に話だした。
その話に俺はあまりの馬鹿馬鹿
しさに言葉を失った。
しかし、ショウダはまだこんな
事を俺に言った。
「Mさん、投資の話受けて貰える
なら、まだ枠がありますよ。」と。
ショウダは完全に狂っていた。
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タイ編166
「言葉を失った3店舗目」
チャーハンと野菜炒め。
こんなメニューで一体いくらの
売上をあげるつもりなんだ?
洗脳とは恐ろしい。
ショウダはもう完全にオノイの
術中にハマっていて冷静な判断が
出来なくなっていた。
オノイの言う事は神のお告げの
ように聞こえていたのだろう。
大体2店舗目に料理人がいない
などどうかしてる。
オノイが両方の店を仕切るだと?
普通に考えたらおかしな話だ。
本気で繁盛店にするなら注文が集中
すればたちまちパンクするのは目に
見えているじゃないか。
この日もまた、開店当日にも関わらず
客は俺と彼女だけだった。
ショウダに帰る事を告げ、俺は店を
後にした。この店にもスタッフが3人
ほどいた。
1店舗目が5人。なので合計で8人だ。
いくらタイの人件費が安いと言っても
結構な人件費になるだろう。
もう、ショウダが破綻するのは
時間の問題だった。
しばらくしてから彼からオープンに
行った事へのお礼の連絡があった。
俺はその時思い切って彼にこう言って
やった。
「ショウダさん、あなた騙されてるよ。」
彼は俺の言葉に一瞬黙った。
しかし、こんな恐ろしい言葉を言って
きた。それは
「ソイさん、タイで店を出した事が
ないから分からないでしょう?」
「みんな最初はこんなものですよ。」
この返事を聞いて俺はもう好きに
しろと思った。
彼はきっと全財産が無くなるまで
気付かないだろうと。
いや、下手をすればそれでもまだ
気付かないかも知れない。
そしてショウダが続けた。「実は
オノイが3店舗目を出す予定が
あるのです。」と。
俺は耳を疑った。
1店舗目が全く鳴かず飛ばずで
2店舗目は文化祭のような店。
それなのに3店舗目だと・・・。
このオノイという詐欺師はある
意味凄い奴だった。
何故ならおかしいと気づかせる前に
一気に出店し、ショウダから金を
巻き上げるつもりだったのだから。
その3店舗目とやらの話を彼が
俺に話だした。
その話に俺はあまりの馬鹿馬鹿
しさに言葉を失った。
しかし、ショウダはまだこんな
事を俺に言った。
「Mさん、投資の話受けて貰える
なら、まだ枠がありますよ。」と。
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