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タイ編168
「変わり果てた姿」
ショウダから３店舗目がオープン
したと嬉しそうな言葉と共に
店舗の写真が送られてきた。
店はそれなりのバーらしき内装に
なっていた。カウンターが作られ
その後ろの壁にはずらっと酒瓶が
並んでいる。
酒の種類を揃えるだけでも結構な
金額だろうと思えた。
しかし、この３店舗目が出来てから
ショウダから全く連絡が来なく
なった。
９５０万か・・・。
凄い金額だな。
ショウダから連絡が来なくなった
理由など明白だった。
上手くいってないに決まっている。
俺からショウダに連絡するのも気が
引けたので、３店舗目が出来てから
１か月程してトモナカさんに連絡
してみた。
トモナカさんならタイに住んで
いるので何か情報を知っている
筈だった。
彼にメッセージを送ると直ぐに
電話をくれた。聞くところによると
やはりどの店も全くの閑古鳥のよう
だった。
ショウダはかなり落ち込んでいる
ような事を言っていた。
それはそうだろう。
利益の１０％どころか、あれじゃ
毎月赤字だろうから。
それから更に２か月経ったある日
珍しくショウダから連絡がきた。
今度タイに来る時に会って話したい
事があると。
俺はピンときた。
ショウダがようやく目が覚めたの
だろうと。俺はリタイアしていた
ので直ぐにタイに行く手はずをした。
彼から事の顛末を聞きたかったからだ。
俺も巻き込まれたこの詐欺の絵図が
どのような結末になったのか知りた
かった。
いよいよタイに行く日を向かえ俺は
ショウダとアポを取った。プロンポン
駅でショウダと待ち合わせる。
ショウダがやって来た。しかし俺は
彼の姿を見て愕然とした。
何故ならショウダは別人のように痩せ
以前は小ぎれいにしていた彼が
まるでタイの出稼ぎ労働者のような
よれよれの服装になっていたからだ。
彼はこの３か月で変わり果てた姿に
なっていた。
そして彼の口から聞く事の顛末に
オノイの底知れぬ恐ろしさを知った。
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「変わり果てた姿」
ショウダから３店舗目がオープン
したと嬉しそうな言葉と共に
店舗の写真が送られてきた。
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なっていた。カウンターが作られ
その後ろの壁にはずらっと酒瓶が
並んでいる。
酒の種類を揃えるだけでも結構な
金額だろうと思えた。
しかし、この３店舗目が出来てから
ショウダから全く連絡が来なく
なった。
９５０万か・・・。
凄い金額だな。
ショウダから連絡が来なくなった
理由など明白だった。
上手くいってないに決まっている。
俺からショウダに連絡するのも気が
引けたので、３店舗目が出来てから
１か月程してトモナカさんに連絡
してみた。
トモナカさんならタイに住んで
いるので何か情報を知っている
筈だった。
彼にメッセージを送ると直ぐに
電話をくれた。聞くところによると
やはりどの店も全くの閑古鳥のよう
だった。
ショウダはかなり落ち込んでいる
ような事を言っていた。
それはそうだろう。
利益の１０％どころか、あれじゃ
毎月赤字だろうから。
それから更に２か月経ったある日
珍しくショウダから連絡がきた。
今度タイに来る時に会って話したい
事があると。
俺はピンときた。
ショウダがようやく目が覚めたの
だろうと。俺はリタイアしていた
ので直ぐにタイに行く手はずをした。
彼から事の顛末を聞きたかったからだ。
俺も巻き込まれたこの詐欺の絵図が
どのような結末になったのか知りた
かった。
いよいよタイに行く日を向かえ俺は
ショウダとアポを取った。プロンポン
駅でショウダと待ち合わせる。
ショウダがやって来た。しかし俺は
彼の姿を見て愕然とした。
何故ならショウダは別人のように痩せ
以前は小ぎれいにしていた彼が
まるでタイの出稼ぎ労働者のような
よれよれの服装になっていたからだ。
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