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青春編164
「外泊の言い訳」


その日和美と待ち合わせした。
2人で大阪ミナミの街を歩く。

俺の青春時代はキタやミナミの街
をガールフレンド達とぶらぶら
歩くだけでも十分なデートになった。

大阪の街はこの2か所に凝縮され
ていると言っても過言では無い。

大阪で生まれた俺は青春時代
このミナミやキタで遊んだし

郊外のデートなら京都や神戸そして
奈良などが大阪から近く、デート
コースには困らなかった。

遊園地も数多くあった。

今の様なUSJ1強のような時代では
無く、そこそこのスケールの遊園地
が点在していた。

もう何処で食事をしたかは忘れたが
泊まったホテルはラブホだった事
だけはよく覚えている。

このミナミやキタには買い物や食事
を楽しめる場所が多くあったが
それにもましてラブホも充実していた。

ラブホの宿泊出来る時間は10時pm
からだ。

俺達はそれまで食事を終えてからバー
で飲んでいた。

この日、和美を抱ける事で俺は緊張
していたが、和美はいつも通りで
あった。

女は肝が座っている。
一旦決めたら、動じないようだ。

この日の和美も俺のたわいない話を
笑って楽しんでくれていた。

勿論、流石の俺もこの夜2人が
結ばれるような話には一切触れな
かった。

ただ、これだけは知りたかった。
それは親に何と言って来たのだ
ろうかと。

この頃の家庭の親達は厳しかった。
門限がある家も多かったのだ。

今はこの門限何て言葉も死語に
なったのだろうか?
全く聞かなくなった。

しかしこの頃、若い女性の門限が
夜の8時なんてのも珍しく無かった。

親は若い自分の娘を外敵の男達から
守る為、ガードを固めていたのだ。

懐かしい時代だ。

なので、俺はよく和美の親が外泊を
許してくれたなと興味があった。

どんな外泊の言い訳をしてきたの
だろうと・・・。

小さな頃から中・高・大一貫のお嬢様
学校に入れ大事に育ててきた娘なのだ
から、それこそ彼女の家はガードが
固い筈であった。

俺のようなゲスイ狼が狙っている
のだから。

しかし、俺のこの疑問に答えてくれた
彼女の返事に俺は驚かされた。

俺が全く想像も付かなかった親子の
会話であったからだ。


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