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青春編173
「東京ディズニーランド開園」


※記憶を辿りながら書いているので
多少物語の時系列が前後する事を
ご了承
ください。

1983(昭和58)年4月15日
この日を御存じだろうか?

そう日本国民に愛されるあの
東京ディズニーランドが開園した
日だ。

日本中がこの開園に沸いた。
特に若いレディ達はざわめき立った。

和美も御多分に漏れずこのディズニー
に行きたがった。

さて、苦学生の俺はその為に必死で
バイト
した。そして彼女を連れて
行く事が
出来た。

彼女にその事を告げると物凄く
喜んでくれた。

大阪からのディズニー旅行は当時
凄い値段だった。しかし、和美に
ぞっこんになっていた俺は本当に
頑張って働いた。

丁度スイミングスクールの夏休み
期間、指導員を募集していたので
応募すると雇ってもらえた。

俺はそのスイミングスクールの
本科生というコースにまで合格し
卒業していたからだ。

当時の時給で1000円も貰えた。
昭和50年代の時間給なんて
380円ぐらいの時にだ。

そう思うと、当時のスイミング
スクールは儲かっていたのだろう。
物凄い生徒数だった。

子供がうようよいた時代だ。

朝の8時から12時までスイミング
スクールでバイトし、1時から8時
まではデパートでバイトした。

休憩は電車で移動する間だけだった。
電車の中でパンを食べ昼食にした。

しかし、和美の為に俺は頑張った。
通帳の金額が増えていくとディズニー
に近づいているようで嬉しかった。

それがモチベーションにもなった。

もうその時は夜遊びも一切止めた。
デパ地下ガールに誘われても
「俺、彼女いるんで。」そう言って
断った。

純粋に俺は和美に惚れていたので
他の女を必要としなかった。

あんな気持ちになれたのは後にも
先にも和美だけだ。

その後、違う女性と結婚する事に
なるのだが、俺は何度も浮気した。
最後は離婚に至った。

さすがにディズニー近辺のホテルは
値段的に無理だったので、少し離れた
ホテルのパックを予約した。

開園初年度のディズニーランドに
行けた事は俺の大きな思い出だ。

経営者になり羽振りが良い時に
合コンで知り合えた女性と久しぶり
に行ったのだが、高級ホテルに
宿泊しても和美と行った時の感動は
無かった。

毎日12時間近く休み無く働き
ようやく貯めた金で、本気で好きに
なった和美と行ったディズニーの
感動は2度と得る事は出来ないと
思う。


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